日刊工業新聞社が発行する雑誌で「ISOマネジメント」という月刊誌がある。
その10月号で私が「ISOを業務改善ツールとした視点でアプローチしたコンサルタント」の一人として紹介され「コンサルタントの森田勝先生」との対談企画(記事のタイトルは“ISOのコンサルタント不要論”)があった。
この10月号が発行されてあちこちから反響があったので、数回に分けてポイントを引用したい。今回はその7回目(最終回)である。

(引用ここから)
~コンサルタントが語る「ISOのコンサルタント不要論」~
■ISOを経営ツールとして成功させるための秘訣
【インタビューアー】
最後にISOを成功させるための秘訣を教えてください。
【森田】
ISO取得は企業にとって投資。投資するからには得られる部分が必要で、それが無いと単なる「金喰い虫」です。だからといって手のつけようがない、というのが現状の様ですね。私自身は ISOを取得するのが目的ではなく、「改善」が目的。なので、取った後を重視していく。そのベースは社員一人一人の意識の問題で、仕事をする上では社員とできるだけ一体化して、社員の気持ちを掴むのが大切だと思っています。われわれは問題がどこにあるのかを見抜く目が必要で、そのためには有賀先生の言うようなコミュニケーションが大切なんですね。コミュニケーションには信頼が必要で、信頼されて本音を言ってくれるようになれば、ほとんどが成功します。
【有賀】
現在のように取得のためのコンサルタントではなく、業務改善からISOを利用するコンサルタントやそういったISOの活用で成功体験を持つ企業が主流派になれば、ISO業界は変わっていくと思います。まだ、われわれは異端者(笑い)ですから。
私自身は「気合と根性」で突っ走ってきた会社は案外ISO的手法で改善できる余地があるような気がします。また、先日、本誌でも紹介された太陽生命保険の事例のように、企業が大きく転換する際にもISOは有効です。
われわれはコンサルタントとしてどうしても眼に見える成果を求められがちで、その時にISO認証取得は分かりやすいのですが、根本は内部改革という目に見えない部分。企業がそこをどう評価してくれるかがカギになりますね。
最近、地方自治体から依頼されたのですが、民間企業と違って考え方に大きなギャップがあって面白い。そうした体験が次のコンサルに活きて行く。不思議とISOのPDCAと同じだなあと思いました。面白いですね、この仕事は。
【森田】
その通りですね。コンサルタントって今の日本でも珍しい本当の意味での実力主義の世界。面白いしやりがいもありますね。
(引用ここまで)※本シリーズ完
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ98号より)

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