その10月号で私が「ISOを業務改善ツールとした視点でアプローチしたコンサルタント」の一人として紹介され「コンサルタントの森田勝先生」との対談企画(記事のタイトルは“ISOのコンサルタント不要論”)があった。
この10月号が発行されてあちこちから反響があったので、数回に分けてポイントを引用したい。今回はその6回目である。
(引用ここから)
~コンサルタントが語る「ISOのコンサルタント不要論」~
■企業側の意識も問題
【インタビューアー】
ISOを経営に活用するには、企業側の意識の問題も重要になってくるんですね?
【有賀】
その通りですね。
トップにISOを経営ツールとして使った時の成功のイメージが無い。
オーナーがカリスマで引っ張ってきたからISOでどうするかのビジョンが描けない。
どこに人を配置してもきちんとできるような仕組にして成功するとか、社員に主体性を持たせて提案型にしたいとか、トップが組織を変えたい成功のモデルが無い。
だからこのような経営者からすると認証を取ったらすべて終わり。指摘もハイそうですか、で、そこから何をするかという重要な問題を放棄されてしまう。
【森田】
審査員から指摘を受けるとトップが担当者を叱ったりする。
【有賀】
ある審査員が「この経営者でこの担当者にこう指摘しても可愛そう。社内で動きにくくなっちゃうから、ここはお茶を濁して口頭でいいや」と嘆いていました。
いろいろ審査員の悪口を聞きますが、彼らも苦労しているんですね。
ある自動車販売会社からオファーがあったので、トップに質問しました。「どう見ても軽自動車が最適と思われる顧客に高級大型乗用車を勧めて納品に成功したらそれは良い営業マンですか?」と。答えは「内容にかかわらず数字を取ってくるなら良い」でした。私はトップがそこをどう判断するかで大きな差がでると思っています。
【森田】
そういう企業に限って顧客第一主義とか言いたがる。私はISOをライセンスとして欲しい企業とはあまり仕事をしたくない。先日は一人でやっているコンサルタントを探してきたという社長さんが事務所にいらっしゃいました。そういうところは仕事をしていて面白い。つい、力が入ってしまいますね。
【有賀】
私も早く・安くISOを取得したいという看板だけのお客様はお断りしています。というか、なぜかそういう企業さんからは仕事のオファーが来ない(苦笑)
(後略)
(引用ここまで)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ97号より)
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