数か月前のアメーバニュースの記事で「駅コンセントで携帯充電 3銭分電気盗んだ女子大生摘発」というニュースがあった。

その記事によれば、
1)女子大生(20)がJR相模原駅構内でコンセントに携帯電話の充電器を差し込み、充電していた
2)その行為を通行人が目撃し警察に通報した
3)その通報を受けて、神奈川県警相模原署は、駅構内のコンセントから携帯電話を充電するための電気3銭分を盗んだとして摘発
4)同署は、厳重注意し、書類送検なしの微罪処分とした
というもの。

記事を読んで驚いたのは、「確かに“盗電”は犯罪ではあるが、このレベルで警察に摘発されるの?!」と感じた。
確か、“盗電”が窃盗行為と刑法で規定されたのは、窃盗行為の概念が「物(モノ)」を盗むケースしか想定していなかった頃、送電線から勝手に自宅に電線を引き込みが発生し、「物(モノ)以外の電気」も窃盗行為として摘発できるようになった。

ただ、実際に摘発されるケースは、「長期間にわたっており、被害金額が大きく、悪質なもの」だと思っていた。
「この程度」と言っては問題があるが、「携帯電話が現代社会においては必要不可欠に近いアイテム」となった今、電池が切れそうになった時は、どうしても外で充電する必要が生じる。

私自身も、携帯の充電がきれそうな時に、駅のトイレや新幹線の洗面所のコンセントにつないだことはあるが、こうした行為も「通報されたら摘発されてしまうの?」と考えると怖くなる。
また、空港などで、パソコンを利用することを想定したコンセントが付いている椅子のあるスポットがあり、私もよく利用するが、そこで例えば、携帯の充電や電気カミソリ機など「管理者側が想定していない使い方を短時間」した場合も「摘発」されてしまうのかな?と考えが膨らんでいく。

ネット上では、この「女子大生摘発」の記事について、
「悪いことって意識とか値段とか関係ない」「まあこれくらい、とは言うが、もし知らない奴が家のコンセントで充電していたらすぐ警察に電話するが」「見せしめの印象を受ける」「口頭注意程度でよかったんじゃ」「それこそ通行人(笑)が厳重注意(笑)して済ますもんなんじゃないのか本来」「充電用コンセントくらいあっても良いよね」
などの声が上がっていた。

個人的には、厳密には「犯罪行為ではある」が、「周りに多大な迷惑(例:長時間の利用)をかけている」「利用の常習性(例:ほぼ毎日)が低い」「組織的な行為ではない」などの場合は、「通行人も警察もスルーすべきレベル」ではないかと感じる。
なんだか、全てにおいて、四角四面に法律を適用させてものごとを捉えるのは、社会におおらかさが無くってしまっている証拠だし、「窮屈で暮らしにくい社会」になっていってしまうのではないのかな、とも思う。
ただ、周りの目が厳しくなっているのも現実。
この女子大生のように、どうしてもの時は「管理者にひと事断りを入れる」などしなくっちゃいけないな、と思う。

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