( http://www.nationalgeographic.co.jp/ )
を見ていたら「甲虫の同性愛行為、繁殖に影響していた」という見出し記事が飛び込んできた。
ニュースの要点を整理すると、以下のようになる。
1)コクヌストモドキという甲虫のオスは同性愛行為に及ぶことがある
2)この行為によって、繁殖の機会が増えている
3)コクヌストモドキは小麦の害虫で、温帯地域に広く生息している
4)この虫の同性愛行為自体は、数十年前から指摘されていた
5)同性愛行為の理由については、進化の観点から見て説明のつかない謎されていた
(進化の理論に基づけば、オスはメスとの生殖行為にエネルギーを集中するはずだから)
6)タフツ大学の進化生態学者、サラ・ルイス氏が、同性愛行為を突き止めるための実験を行った
7)コクヌストモドキのオス同士は同性愛行為において互いに精液をかけあっていた
8)精液をかけられたオスがその後でメスと交尾すると、メスは交尾相手以外のオスの精子を受精することを突き止めた
(つまり、オスはメスと直接交尾せずに自らの精子を受精させているのではないかという驚きの結果が得られた)
9)そうなると、コクヌストモドキの同性愛行為は繁殖に直接役立っていることになる
(交尾の時間と手間をかけずに精子を受精させることができるから)
つまり、「コクヌストモドキの同性愛行為の理由」をひとことでいえば「繁殖の機会を増やすため」ということらしい。
別の言い方をすれば「コクヌストモドキは通常の異性愛行為ではその時の相手の精子を受精しにくい」と言えるのかもしれない。
コクヌストモドキがどのような体勢で交尾するのかわからないが、「オスが同性愛行為によって互いの精子を掛けあった精子が交尾によって受精する確率が高くなる」のだとしたら、人間社会の感覚に置き換えたら、なんだかなぁ、と思う。
要は、自分の子孫は他のオスに掛けまくることで繁殖するのだから、なんだか不思議な感じだ。
記事によると、この実験を行うまでは、同性愛行為の理由について、
1)メスとの交尾の前にできるだけ練習を積んでおくため
2)劣化した古い精子を事前に排出しておくため
3)他のオスに対して社会的に優位であることを誇示するため
などといった仮説が、考えが出されていたという。
これらは、「人間目線」で見れば、「そういう理由はアリかな」と思うが、やはり、生物は「子孫繁栄」というそもそもの原理原則のもと成り立っているんだな、と思う。
そういった「生物の原理原則」で考えれば、人間社会の「少子化」というのは「深刻な社会問題」ではなく、「人口が多すぎると正常な子孫繁栄が損なわれるから、ちょっと抑制しましょう」という「人間という種の防衛本能」と考えることもアリなのかな、と思う。
【よかったらクリックお願いします♪】↓

ブログランキングranQ
企業家ブログ→http://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35