2008年10月20日の毎日新聞のインターネット版で「旭山動物園:夏期開園入場者数、前年より1割減」という記事が掲載されていた。
ご存じのように、旭山動物園は、夏期・冬期の営業を切り替えている。
2008年度は、夏期の営業が4月26日~10月19日で、冬期の営業が11月1日~12月29日および2009年1月2日 - 4月7日となっている。

旭山動物園の通年の入場者数は、ここ数年はだいたい300万人になりおおよそ、夏期が200万人、冬期が100万人で推移している。
通年の入場者数は、ここ数年は約350万人の入場者数で推移する恩賜上野動物園に次いで全国2位にである。

記事によると、旭山動物園の夏期の入場者数が3年連続で200万人を突破したが、前年同期より約10%減少して、12年ぶりに前年を下回ったという。
つまり、右肩上がりで上昇してきた入場者数の伸びが止まったのだ。

地方都市の動物園である旭山動物園の入場者数が右肩上がりで増加してきた最大の理由は、日本の動物園では一般的な動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」が主体であるが、1997年から動物の行動や生活を見せる「行動展示」を導入したが大きい。
また、行動展示の第一弾の「ととりの村」をはじめ、ペンギン館やおらんうーたん館、チンパンジーの森、オオカミの森など毎年のように新しい施設を増やして一度来園した観客を飽きさせないようなリピーター対策への工夫もしている。

今年は旭山動物園を舞台にしたドラマもあったので、入場者数が増える追い風要因はあったが、入場者数は減少した。
この状況を旭山動物園では、
1)旭川市民の入園者数は増加傾向である
2)ガソリン価格の高騰により車での来園者数が減少している
3)道外からの団体ツアー客が減少した
と分析している。

この分析状況から考えると「サービス内容の工夫により顧客満足や期待は満たしていると言えるが、ガソリン価格の高騰や全国的な消費低迷による影響の方が大きく入場者数が前年より減少した」と考えることができるのだろう。
個人的な予想では、旭山動物園をモチーフにしたドラマや映画の計画は今後もあるようなのでサービス内容を工夫していく限り大幅な入場者数の落ち込みはないのではないかと思う。

【よかったらクリックお願いします♪】
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキングranQ
企業家ブログhttp://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35