2008年10月19日に、イタリアン料理のファミリーレストランをチェーン展開する「サイゼリヤ」が自主検査においてピザ生地原料の一部に、微量(一日摂取許容量の60分の1)のメラミンを検出し厚生労働省に報告した。
その結果、10月21日からメラミンの混入が疑われる9月25日から10月2日までに全国の542店舗(注:国内のサイゼリヤは2008年8月現在で769店舗ある)で問題のピザを食べた顧客にはレシートが無くても店頭で代金を返還している。

その返金に関して、ソーシャルネットワークサービス(SNS)のmixiなどで「架空返金要求」の武勇伝を告白する書き込みが相次いで発見されていて非難を浴びているという。
例えば、注文していないピザの返金要求をして「4戦3勝」「3000円ほど稼がせていただいた」とmixiに書き込んだ男子高校生は、ネットでその行為に対して非難が集中し、結局親と一緒に警察に行き、謝罪をすることになったという。(アメーバニュースより)

一般的に、不祥事発生の発覚ルートは、
(1)内部告発
(組織が不正行為を隠蔽しようとした場合、職員が外部へ通報する:某食肉加工会社など)
(2)自ら不正行為を暴露する
(ブログ、ウェブサイトなど:某タレントの例)
(3)刑事事件の容疑者として報道された場合
(例:痴漢、セクハラなどの破廉恥報道)
(4)内部監査、業務監査や調査
などがある。
この高校生のような例は、上記(2)に相当するわけだが、「大人ぶりたい」「悪いことをするのがカッコイイ」「人に武勇伝を自慢したい」などの気持ちが働くのであろう。
つまり、ネットで非難轟々になるまでは「犯罪をした」という感覚はかなり希薄で「ちょっとしたイタズラ」という感覚なのだろう。

ちなみに、サイゼリヤ各店舗ではファミリーレストランの常識であるEOS(電子発注システム)を採用している。
つまり、ウェイターやウェイトレスさんがハンディターミナルで品名、数量、注文順序、受注時刻、客層、席番などの情報を注文を受けた際に入力している。
したがって、客が注文したものの記録は残っており、本当に食べたか否かの確認は、レシートが無くても「食べた時刻や来店人数、席の場所」などを店側が確認すればほぼ、本人確認できるはずだ。

しかし、この高校生が「架空返金要求」を「4回実施して3回成功している」ということから、【サイゼリヤの返金確認手順は確立しておらず不十分である】ということが考えられる。
しかし、もしかしたら返金に関する2次トラブル発生を懸念して【「この人(客)は嘘を言っているな」と思っても返金に応じるように、という指示が出ている】のかもしれない。
実際のところ、サイゼリヤサイドでは、返金に関してどのような指示をや管理をしているのかな、と思う。

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