日刊工業新聞社が発行する雑誌で「ISOマネジメント」という月刊誌がある。
その10月号で私が「ISOを業務改善ツールとした視点でアプローチしたコンサルタント」の一人として紹介された対談企画(記事のタイトルは“ISOのコンサルタント不要論”)があった。
この10月号が発行されてあちこちから反響があったので、数回に分けてポイントを引用したい。

(引用ここから)
~コンサルタントが語る「ISOのコンサルタント不要論」~
■ISOのコンサルタントと呼ばれたくない?!
-まずはコンサルタントとしてISO業界に対する印象について伺います。
全般的には、ISO関連業界には「ISOで企業人の意識や行動を変えよう!世の中を変えよう!」というような大きなムーブメントを作る気概や意識があまり感じられません。
要は、ISOが経営ツールとして多くの企業で、まだまだ日常化、一般化するような流れが作りきれていない。

 私は森田先生より5年遅く2004年にコンサルタントとして独立しましたが、その際、ウエブ立ち上げてブログで情報発信をはじめました。その理由は、「ISOは組織や自分を変える道具になる。だから、もっと日常の出来事を通じて身近に捉えませんか」ということをISO業界関係者として世の中に発信して行きたかった。現在のブログやコンサルティング内容はISOをマネジメントツールとして業務改善の道具に使っていくという点で一貫しており、その視点は今後も変わりません。ですから、最初にご紹介戴いたような「ISOのコンサルタント」という肩書きは当てはまらないかもしれませんね(苦笑)。

 なぜISO取得のみをコンサルティングの目的ではないかというと、ISOの取得だけを専門にしているとどうしても「ISOは経営ツール」という見方はされず「キワモノ扱い」されてしまうからです。特に経営分野でのコンサルティングは戦略系、マーケティング系、人事組織系、SI系、ERP系、業務改善・生産系というような分野に大きく分かれていますが、ISOはそういった経営コンサルティングの中の手法の一つ。私はISOそのもののコンサルではなく、企業にとってはもっと目の前や将来の課題・・・・・・自分たちの業務は何であり、どうそれをマネジメントしていくか・・・・・・が重要で、そうした視点や思考をガイドする役割としてISOがあるという考え方なんです。ですからISOだけで経営が良くなると安直に考えるような「ISO信者」ではありません。

 仮に「ISOコンサルタント」が存在するとするならば文書や記録など形を整えて認証させる人にすぎず、「認証規格の取らせ屋さん」にすぎない。ISOを活用して企業の経営課題は何か、システムやプロセスの改善を通じて顧客満足を高めるためにはどのようなマネジメントシステムが必要なのか、という観点からスタートして、企業のスタッフと議論しながら業務改善していくことを目標にしているので、「ISO(を教える)コンサルタント」ではないと思っています。
(後略)
(引用ここまで)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ92号より)

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