チェーン店の和風居酒屋のランチを仕事先の方と食べに行った時のこと。
その日は雨天のためか、そのビル内にあるお店で昼食を済ませようという人が多いようで、
「フライング気味」にお昼に出かけたが、すでに行列ができていた。
「普段はこんなに並ぶお店じゃないのにすごいですね。雨の日は千客万来!」と私。
「店によって、客層って明らかに変わりますよね」と仕事先の方。
並んでいるお客さんや店内で食事をしている人をざっと見渡した感じ、約9割は男性客。
他店舗のランチも実際、そんなに変わり映えはしないが、おしゃれな感じの店舗には女性客が多数並んでおり、「メインの夜の居酒屋」のイメージが客層に影響を与えているのかもしれない。
普段は店の中にすぐに入ってしまうので気がつかなかったが、店先に「盛り塩」があった。
「このチェーン店では店先に“盛り塩”をするのが手順なんですかね」と私が呟いていると、仕事先の人が「盛り塩の故事を知っていますか?」とニヤニヤしながら尋ねてきた。
知らなかったので、後日の調べてみると、
(着物ショップ きぬ屋のウェブサイトより参考に編集)
・平安時代、主君は正室・側室を持っていた
・主君は「今日は何処で過ごそうか」と牛車に乗り正室・側室廻る
・待つ身としては「どうしても今宵はお立ち寄り願いたい、どうしたらあの牛車を止める事が出来るのか何か良い方策はないものか」と考えた
・牛はいつもヨダレを垂らしているので塩の前では必ず立ち止まるという習性がある
・牛車の通り道に塩を盛ってみた
・すると、ものの見事に牛車は立ち止まった
・「将を射んとすれば馬を撃て、主君を得んとすれば塩を盛れ」
・塩盛りに成功した女性は見事主君の寵愛を受けた
・料亭など玄関先に塩を盛ってあるのは清める意味もありますが、足を止める、客足を止めるの意味である
とある。
なるほど。いつの時代も、女性はなかなかしたたかだなぁ。
参考にしたウェブサイトが着物屋さんのサイトなので、続けて「振袖が長いわけ」も説明があった。
つまり、
主君をお迎えした側室はお見送りしなければなりません。
ここで女性は演出家に変身し、楽しく過ごしたひとときが大変名残り惜しく、主君に毎日でも逢いたい、また来て頂きたい。
そんな切ない想いを「さようならと短い袖で小さく手を振るよりは長い袖で大きく振った方が想いはより一層強く伝わる」。
そんな訳で、想いを強く伝える為に次第に袖の丈が長くなり、振る袖が振袖になったそうだ。
観察していると、男性グループは食事をしたら、さっさと帰る集団が多いから回転率が上がる。おそらく、女性客が増えると回転率は確実に落ちるだろう。
「盛り塩」のそもそもの由来は「主君(男性)を迎えるため」。
この居酒屋チェーンは「男性客が多い」が「もしかしたら、お昼は、女性客は呼び込みたくない、男性客に来てほしい」という想いもあっての「盛り塩」なのかな、と思った。
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その日は雨天のためか、そのビル内にあるお店で昼食を済ませようという人が多いようで、
「フライング気味」にお昼に出かけたが、すでに行列ができていた。
「普段はこんなに並ぶお店じゃないのにすごいですね。雨の日は千客万来!」と私。
「店によって、客層って明らかに変わりますよね」と仕事先の方。
並んでいるお客さんや店内で食事をしている人をざっと見渡した感じ、約9割は男性客。
他店舗のランチも実際、そんなに変わり映えはしないが、おしゃれな感じの店舗には女性客が多数並んでおり、「メインの夜の居酒屋」のイメージが客層に影響を与えているのかもしれない。
普段は店の中にすぐに入ってしまうので気がつかなかったが、店先に「盛り塩」があった。
「このチェーン店では店先に“盛り塩”をするのが手順なんですかね」と私が呟いていると、仕事先の人が「盛り塩の故事を知っていますか?」とニヤニヤしながら尋ねてきた。
知らなかったので、後日の調べてみると、
(着物ショップ きぬ屋のウェブサイトより参考に編集)
・平安時代、主君は正室・側室を持っていた
・主君は「今日は何処で過ごそうか」と牛車に乗り正室・側室廻る
・待つ身としては「どうしても今宵はお立ち寄り願いたい、どうしたらあの牛車を止める事が出来るのか何か良い方策はないものか」と考えた
・牛はいつもヨダレを垂らしているので塩の前では必ず立ち止まるという習性がある
・牛車の通り道に塩を盛ってみた
・すると、ものの見事に牛車は立ち止まった
・「将を射んとすれば馬を撃て、主君を得んとすれば塩を盛れ」
・塩盛りに成功した女性は見事主君の寵愛を受けた
・料亭など玄関先に塩を盛ってあるのは清める意味もありますが、足を止める、客足を止めるの意味である
とある。
なるほど。いつの時代も、女性はなかなかしたたかだなぁ。
参考にしたウェブサイトが着物屋さんのサイトなので、続けて「振袖が長いわけ」も説明があった。
つまり、
主君をお迎えした側室はお見送りしなければなりません。
ここで女性は演出家に変身し、楽しく過ごしたひとときが大変名残り惜しく、主君に毎日でも逢いたい、また来て頂きたい。
そんな切ない想いを「さようならと短い袖で小さく手を振るよりは長い袖で大きく振った方が想いはより一層強く伝わる」。
そんな訳で、想いを強く伝える為に次第に袖の丈が長くなり、振る袖が振袖になったそうだ。
観察していると、男性グループは食事をしたら、さっさと帰る集団が多いから回転率が上がる。おそらく、女性客が増えると回転率は確実に落ちるだろう。
「盛り塩」のそもそもの由来は「主君(男性)を迎えるため」。
この居酒屋チェーンは「男性客が多い」が「もしかしたら、お昼は、女性客は呼び込みたくない、男性客に来てほしい」という想いもあっての「盛り塩」なのかな、と思った。
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