ニュースを見ていると自民党総裁選はもはや結果が見えているのだという。
つまり「麻生総裁(麻生首相)」で決まり!だそうだ。
自民党総裁選は自民党員による地方票と国会議員票があるが、麻生氏が余裕でそれぞれの票の過半数を獲得しているのだという。
要は、野球でいえば「消化試合」。
他の4候補は麻生氏とともに各地を遊説しているが、総裁選を盛り上げてその勢いを借りて衆院の解散・総選挙に突入するための「賑やかし組」なのだ。

そう考えると、自民党の総意は「国民に(一見)人気のある麻生氏を総裁・総理として担ぎ、とかく歴史認識の誤認や独特の女性観、世界観から失言が多く化けの皮が剥がれないうちに総選挙をやってしまおう!」ということで票が麻生氏に結集するのはわかる。
しかし、それでは自民党員や自民党支持派以外の一般国民から見れば、「国民にとって喫緊の取り組みテーマを無視した国民不在の党利党略である」ことは明らかだ。

喫緊の重要課題とは、なんといっても原油高騰に端を発した不況からの「生活防衛」であろう。
つまり、10月から始まる臨時国会での最大の議題は「補正予算編成」。
しかし、今の流れでは『冒頭解散』。
つまり「自民党総裁決定」→「臨時国会を召集し麻生首相誕生」→「所信表明とともに解散・総選挙を宣言」という状況らしい。
はぁ~、そんなことをやっている場合か・・・。

そこで民主党の山岡賢次国対委員長は、自民党の大島理森国対委員長に「臨時国会で政府提案の08年度補正予算案を審議・採決した上で、与野党合意の“話し合い解散”とするべきだ」と提案しているという。
もちろん、民主党サイドからすれば「国民のことを考えて」というより「解散・総選挙は既定路線だから、国民の目線が自民党総裁選で注目され、支持率が高まっている流れで総選挙に突入したくない。臨時国会で新首相と年金問題や金融不安、汚染米をはじめとした食の安全などで“舌戦”を繰り広げ、野党にも国民の注目を向けよう」という狙いがあるのは間違いない。

話は少し変わるが、テレビの討論番組などでビートたけし氏や評論家の宮崎哲哉氏などは民主党政権になって期待することのひとつに「公務員制度改革」「天下りの完全廃止」を挙げているが、「政権交代の意義の本質」を突いていると思う。
「後期高齢者医療制度」「建築確認の規制緩和による耐震偽装」「汚染米など食の安全・偽装」「農業政策」「薬害問題」「不採算な各公共事業政策」などは、その責任がすべてとは言わないが「行政の構造改革」に起因する。
しかし、「大臣になりたいだけ」で「世襲など地元とのしがらみ」にしばられた「覚悟と決意が欠如した政治家集団になり下がった自民党政権」では、本質的にそこにメスを入れることができない。

総選挙後は、自民党中心政権なのか民主党中心政権なのか、それとも各党の連立が主軸になった政権になるのかはわからないが、「しがらみ」や「既存の概念」にしばられない「一般国民が至極当たり前に思っていることを断行できる」政権になって国際的にも信用される国家にならないと「日本はヤバい」と思うのである。

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