「日本選手はピークを合わせることができませんでしたね」
これは、北京五輪女子マラソンの日本のスタジオでテレビ解説をしていた陸上の世界選手権女子1万メートルで銅メダルを獲得したことのある千葉真子さんのレース後の第一声だ。
結論からすれば、日本選手は、連覇が期待された野口みずき選手が肉離れで欠場、前回アテネ五輪で5位に入賞した土佐礼子選手が25キロ過ぎで右足の外反母趾の痛みが強くなり途中棄権、2008年3月の名古屋国際で、初マラソンで優勝し代表入りを決めた中村友梨香選手は健闘したが13位に終わった。
2度目のマラソンの中村選手はともかく、昨年の世界選手権銅メダル獲得で早々と出場権を獲得し、今までに出場した試合では大崩れしたことのない土佐選手までもが、体調が万全でない状態で北京五輪を迎えることになるとは陸連関係者を含めて、あまり想像しなかったことではないだろうか。
それにしても、マラソンレースとは面白い。
この日の北京の気温は24度と低く、前半から早いペースになる高速レースが予想された。
しかし、最初の1キロは約4分弱と超スローペース。
女子マラソンの世界記録を持ち前半から先頭を引っ張るレーススタイルのラドクリフ選手も積極的に前に出ない。
結局、レースは、20キロ手前で飛び出した2005年世界陸上ヘルシンキ大会銅メダリストのトメスク選手は逃げ切って優勝した。
このようなレース展開は、アトランタ五輪のロバ選手、シドニー五輪の高橋選手、アテネ五輪の野口選手と全く同じパターンだ。
つまり、下馬評の高かった連続銀メダルのケニアのヌデレバ選手、銅メダルの中国の周選手の敗因は、「自分から仕掛けられなかったこと」である。
そう考えると、素人的には体調不良のなかった中村選手に集団の後ろに着くのではなく、自分から仕掛けてみると面白かったのではないかと思う。
中村選手と同じような初マラソンで五輪の代表切符を獲得した例として、ダイハツの小鴨由水さんがかつていたが、レース経験が少ない若い選手が勝負できる方法論は「他人に合わせない」レーススタイルしかない。
それにしても、最終結果をみると2つの特徴的なことがいえる。
ひとつは
「上位入賞者におけるチームメイトの存在」
であり、もうひとつは、
「上位入賞者は高年齢」
である。
入賞した8位までを見ると、
・ルーマニア 1位と8位
・ケニア 2位と5位
・中国 3位と4位
と3カ国が複数の入賞者を出している。
特に、中国は給水の水を周選手が朱選手に渡すなどチームプレーをしていた。
また、入賞者の年齢は、(注:筆者が現在調べた範囲)
・金メダル トメスク選手 38歳
・銀メダル ヌデレバ選手 36歳
・銅メダル 周選手 29歳(今年30歳)
・6位 マーラ・ヤマウチ選手 35歳
・8位 シモン選手 35歳
と陸上選手としては高年齢である。
日本としては、新鋭選手の登場をもちろん期待したいが、欠場した野口選手は30歳、北京五輪を選手生活のひと区切りと言っている土佐選手は32歳。
まだまだ、頑張ってほしい、とファンとしては勝手に願うのである。
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これは、北京五輪女子マラソンの日本のスタジオでテレビ解説をしていた陸上の世界選手権女子1万メートルで銅メダルを獲得したことのある千葉真子さんのレース後の第一声だ。
結論からすれば、日本選手は、連覇が期待された野口みずき選手が肉離れで欠場、前回アテネ五輪で5位に入賞した土佐礼子選手が25キロ過ぎで右足の外反母趾の痛みが強くなり途中棄権、2008年3月の名古屋国際で、初マラソンで優勝し代表入りを決めた中村友梨香選手は健闘したが13位に終わった。
2度目のマラソンの中村選手はともかく、昨年の世界選手権銅メダル獲得で早々と出場権を獲得し、今までに出場した試合では大崩れしたことのない土佐選手までもが、体調が万全でない状態で北京五輪を迎えることになるとは陸連関係者を含めて、あまり想像しなかったことではないだろうか。
それにしても、マラソンレースとは面白い。
この日の北京の気温は24度と低く、前半から早いペースになる高速レースが予想された。
しかし、最初の1キロは約4分弱と超スローペース。
女子マラソンの世界記録を持ち前半から先頭を引っ張るレーススタイルのラドクリフ選手も積極的に前に出ない。
結局、レースは、20キロ手前で飛び出した2005年世界陸上ヘルシンキ大会銅メダリストのトメスク選手は逃げ切って優勝した。
このようなレース展開は、アトランタ五輪のロバ選手、シドニー五輪の高橋選手、アテネ五輪の野口選手と全く同じパターンだ。
つまり、下馬評の高かった連続銀メダルのケニアのヌデレバ選手、銅メダルの中国の周選手の敗因は、「自分から仕掛けられなかったこと」である。
そう考えると、素人的には体調不良のなかった中村選手に集団の後ろに着くのではなく、自分から仕掛けてみると面白かったのではないかと思う。
中村選手と同じような初マラソンで五輪の代表切符を獲得した例として、ダイハツの小鴨由水さんがかつていたが、レース経験が少ない若い選手が勝負できる方法論は「他人に合わせない」レーススタイルしかない。
それにしても、最終結果をみると2つの特徴的なことがいえる。
ひとつは
「上位入賞者におけるチームメイトの存在」
であり、もうひとつは、
「上位入賞者は高年齢」
である。
入賞した8位までを見ると、
・ルーマニア 1位と8位
・ケニア 2位と5位
・中国 3位と4位
と3カ国が複数の入賞者を出している。
特に、中国は給水の水を周選手が朱選手に渡すなどチームプレーをしていた。
また、入賞者の年齢は、(注:筆者が現在調べた範囲)
・金メダル トメスク選手 38歳
・銀メダル ヌデレバ選手 36歳
・銅メダル 周選手 29歳(今年30歳)
・6位 マーラ・ヤマウチ選手 35歳
・8位 シモン選手 35歳
と陸上選手としては高年齢である。
日本としては、新鋭選手の登場をもちろん期待したいが、欠場した野口選手は30歳、北京五輪を選手生活のひと区切りと言っている土佐選手は32歳。
まだまだ、頑張ってほしい、とファンとしては勝手に願うのである。
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