「経営の神様」と言えば松下幸之助、「マネジメントを発明した人」と言えばドラッカーと経営を勉強している経営者や管理者なら即座に頭に浮かぶ人物だ。
二人の著書を読むと「共通する視点」があることがわかる。
PHP総合研究所の渡邊主任研究員が分析した文章を参考に松下幸之助とドラッカーに共通する3つの視点を取り上げてみたい。
共通する視点 その1
「人間が中心である」という人間観
松下幸之助は、多くの社員を預かり、長年指導する中で、素晴らしい可能性を発揮し、成長する姿を見てきた。
そこから導き出されたものは「人間の本質はダイヤモンドであり、一人ひとりが尊重されなければならない」と考えた。
ドラッカーは、人間は本来社会的な存在であり、人間がその社会で幸せにあるためには、社会そのものが正しく機能する社会でなければならないと考えた。
要は、人間と社会の関りを「一人ひとりの人間が社会的な位置と役割を与えられなければならない。そして社会の権力には正当性がなければならない」ということだ。
つまり、二人は「何よりも人間の存在意義を中心に考えた」と言えるのである。
共通する視点 その2
「強みを活かす」という成功観
松下幸之助は、「人間としての成功」という表現を使い「地球上の60億の人間は誰一人として同じではない。みな違った特質、天分を与えられている。だとすれば、それぞれ違う自分に与えられた天分を活かしきり、自分も満足すると同時に周囲の人も喜ばす。その姿こそが人間としての成功である」と説いている。
ドラッカーは、「あなたは何によって覚えられたいのか」を問い続け、「個々の人間の強みを活かすことにある」と考えた。
したがって、これからますます組織社会になっていく中で、コミュニティで自らの能力を発揮し、自己実現し、社会に貢献できるということが人間の幸せ→成功につながる、と説いた。
つまり、二人は「人生の成功は経済的な成功ではない。何が人間を幸せにするのか・・・それは、人間が如何に社会で自分の存在意義や役割、居場所を得るべきか」と考えたのだ。
共通する視点 その3
「経営の普遍性とその目的」という経営観
松下幸之助は、「万人が知識として覚えるものではなく、原則として認知しつつ、自らの思索によって深め、体験によって会得されなければならない」といい、ドラッカーは「経営の原理原則を追及したのであり、行動マニュアルを求めるために経営を研究したのではない」と言っている。
つまり、「個々の人間の成功」や「社会の中心が企業を含むより多様な組織の集合である」ことを考えると、「組織をマネジメントする目的」は「金もうけのための手段のみではない」と捉えられる。
したがって、「マネジメント」とは、
1)個人の人生の歩み方
2)あらゆる組織、社会全体にも必要なもの
3)経営者、管理者にとどまらず、万人にとって必要な道具
であると二人は考えた。
これは、「経営の普遍的にして、究極の目的は、人間を組織や社会において成り立たせ、幸せにすること」であると言っているのだ。
以上に挙げたこれら3つの共通する視点から、松下幸之助とドラッカーは、
・経営は知識としてのみ学ぶものではない
・経営者や管理者だけが学ぶものではなく、社会人の教養である
・経営の原理原則を自ら把握する訓練を日常の行動に課すべき
と説いているのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ85号より)
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二人の著書を読むと「共通する視点」があることがわかる。
PHP総合研究所の渡邊主任研究員が分析した文章を参考に松下幸之助とドラッカーに共通する3つの視点を取り上げてみたい。
共通する視点 その1
「人間が中心である」という人間観
松下幸之助は、多くの社員を預かり、長年指導する中で、素晴らしい可能性を発揮し、成長する姿を見てきた。
そこから導き出されたものは「人間の本質はダイヤモンドであり、一人ひとりが尊重されなければならない」と考えた。
ドラッカーは、人間は本来社会的な存在であり、人間がその社会で幸せにあるためには、社会そのものが正しく機能する社会でなければならないと考えた。
要は、人間と社会の関りを「一人ひとりの人間が社会的な位置と役割を与えられなければならない。そして社会の権力には正当性がなければならない」ということだ。
つまり、二人は「何よりも人間の存在意義を中心に考えた」と言えるのである。
共通する視点 その2
「強みを活かす」という成功観
松下幸之助は、「人間としての成功」という表現を使い「地球上の60億の人間は誰一人として同じではない。みな違った特質、天分を与えられている。だとすれば、それぞれ違う自分に与えられた天分を活かしきり、自分も満足すると同時に周囲の人も喜ばす。その姿こそが人間としての成功である」と説いている。
ドラッカーは、「あなたは何によって覚えられたいのか」を問い続け、「個々の人間の強みを活かすことにある」と考えた。
したがって、これからますます組織社会になっていく中で、コミュニティで自らの能力を発揮し、自己実現し、社会に貢献できるということが人間の幸せ→成功につながる、と説いた。
つまり、二人は「人生の成功は経済的な成功ではない。何が人間を幸せにするのか・・・それは、人間が如何に社会で自分の存在意義や役割、居場所を得るべきか」と考えたのだ。
共通する視点 その3
「経営の普遍性とその目的」という経営観
松下幸之助は、「万人が知識として覚えるものではなく、原則として認知しつつ、自らの思索によって深め、体験によって会得されなければならない」といい、ドラッカーは「経営の原理原則を追及したのであり、行動マニュアルを求めるために経営を研究したのではない」と言っている。
つまり、「個々の人間の成功」や「社会の中心が企業を含むより多様な組織の集合である」ことを考えると、「組織をマネジメントする目的」は「金もうけのための手段のみではない」と捉えられる。
したがって、「マネジメント」とは、
1)個人の人生の歩み方
2)あらゆる組織、社会全体にも必要なもの
3)経営者、管理者にとどまらず、万人にとって必要な道具
であると二人は考えた。
これは、「経営の普遍的にして、究極の目的は、人間を組織や社会において成り立たせ、幸せにすること」であると言っているのだ。
以上に挙げたこれら3つの共通する視点から、松下幸之助とドラッカーは、
・経営は知識としてのみ学ぶものではない
・経営者や管理者だけが学ぶものではなく、社会人の教養である
・経営の原理原則を自ら把握する訓練を日常の行動に課すべき
と説いているのである。
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