出張先へ移動中の機内で「スポーツ報知」を見ていたら、現在、「文化審議会漢字小委員会」で2009年2月の最終案作成に向けて常用漢字表改定作業が大詰めを迎えていると言う。

常用漢字表とは、
・法令や公用文書、新聞、放送など一般の社会生活で、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安
・1946年に制定された当用漢字を基に、1981年に1945字を制定
であり、
他の漢字使用の目安や基準としては、
・小学校6年間で学ぶ教育漢字(1006字)
・常用漢字に含まれないが戸籍に記載できる人名用漢字(983字)
・コンピューターで処理するために規格を定めたJIS漢字(第1水準2965字、第2水準3390字)
などがあるそうだ。

漢字小委員会での選定作業は、
「小委は2004~2006年の新聞や出版物から3500位までの漢字出現頻度を分析し、上位の漢字を中心に追加候補を選定」し、
その中で、委員の先生たちが、
1)子供に教えるべきか
2)仮名書きで済む
3)日常的に使う
という観点で外したり、加えたりしているようだ。

個人的には、漢字は新聞や雑誌、書籍など活字媒体を通じて学んできたと思うので、「現実的に使用頻度の高い漢字はどんどん常用漢字として制定すればいいじゃん」と思うが、漢字小委員会の審議ではそうは行かないらしい。

記事によると含めるか含めないかで一番もめているのは「俺」で、「鬱」は『当選』、「叩」「濡」「覗」は『落選』したようだ。
『落選漢字』は、暴力シーンやエロシーンの描写に使われそうな漢字であるが、これらの漢字は仮名にしたらまるで情景が浮かびにくいから「なんで外すんだろう?」と思う。
上記漢字ではないが、「イジメ」や「いたずら」と「苛め」や「虐め」、「悪戯」と表現してこそ、状況や実態を適切に表現し、理解できる言葉になると思う。

もめている「俺」にしても、
「俺流」(中日落合監督の代名詞)「俺の空」(漫画家本宮ひろ志氏の代表作)、「俺様」(花より男子で道明寺が使用)などが「おれ」「オレ」になるわけで、なんだかしっくりこない。

その一方「斤」は「パンを数える」、「嗅」は「日常的に使う」との意見で一転して「当選」したという。
色々と理屈はつけているけど、言葉の持つ意味がどちらかというと「上品か下品か」「健全か非健全か」の議論になっているようで「とっても委員の感覚的かつ主観的な議論だなぁ」と思う。
最終案がどうなるのか、注目していきたい。

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