「弱者のセルフマネジメント」というものがあると思う。
一言で言えば「自分の弱い部分を知り、勝負できるところを見出して磨いていくこと」である。

「何を持って成功」と定義するかは、人の価値観によるけれど、一般的に、ビジネスにおいても、スポーツにおいても、恋愛においても「圧倒的な頭脳」「圧倒的な体力」「圧倒的な精神力」「圧倒的な容姿」などを持っている人は、普通に過ごしていても「成功を収める」ことができると思う。

勝手に想像すると、きっと、動物の世界は「もともとのポテンシャル」で勝負がきまる世界ではないだろうか。
人間社会が面白いのは、「もともとの能力が低くても、特徴を知り、何をすればいいか戦略を立てて、そこを強めて行くいくこと」で成功を収めることができるからだ。

具体的な事例で考察してみたい。
【プロ野球選手 高木晃次投手の場合】
29勝36敗2セーブ、防御率4.81。
この数字はプロ野球生活22年目になる高木投手の昨年までの21年間の成績である。
高木投手は今年で40歳。千葉ロッテマリーンズに現在は所属している。
野球を少しでも知っている人であれば、この成績で22年間もプロ野球界で現役1軍選手として生き残っていることは奇跡だと思うだろう。

高木投手は、あまり知られていないが、
・2007年に初めてFA権を取得
(現行制度では最短で9年で取得できるので、すなわちプロ生活の半分以上を二軍で過ごしていたことになる)
・2008年3月23日の日本ハム戦で18年ぶりのセーブ
・2008年4月3日に115試合連続敗戦なしのプロ野球新記録を樹立
などを達成している。

特徴としては、
1)左投げ
2)40歳と高齢ながらストレートは、いまだに140km/h後半に達する
3)横手投げや上手投げ気味の投球を交え、投げる角度を変え相手を幻惑させる
という点がある。
つまり、プロ野球においては突出した能力があるわけではないと悟ると「先発にこだわる」という投手としての栄誉を捨てて「中継ぎ投手」「ワンポイントリリーフ投手」という役割に徹したのだ。

「選手として生き残るためには当たり前じゃん」と思われるかもしれないが、高木投手は1986年に当時の阪急ブレーブス(現在のオリックス)からドラフト1位指名を受けた本格派投手である。
つまり、プライドは相当高かったと思う。
しかし、移籍した当時のダイエーやヤクルトでの「解雇」を経験に、「正統派の本格派投手」の道を捨てて、自分の特徴を「特長」に変えて「チームで重宝される稀有な貴重な戦力」という居場所を確立したのだ。

つまり、
・己の能力を客観的に評価し、現実を理解し認識する(受け入れる)こと
・強みを活かせる場所を見つけ、その地位を確固たるものにすること
が高木投手の成功要因といえるだろう。
このことは、つまり「圧倒的な他を凌駕する能力」がない多くの一般人が学ぶべき重要な「弱者のセルフマネジメント」である。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ79号より)

【よかったらクリックお願いします♪】
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキングranQ
企業家ブログhttp://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35