2005年に95歳で亡くなった「マネジメントの父」と呼ばれる経営学者のピータードラッカーから学ぶべきところは、マネジメントを勉強すればするほどあるなぁ、と思う。
企業のコンサルティングの中で「適切な意思決定をするためには?」というテーマを指導や講義することが多い。

ピータードラッカーが著した書物の中から、「意思決定に関わる6つのプロセス」を紹介したい。
(参考文献:「プロフェッショナルの条件」ダイヤモンド社 一部引用)

【意思決定に関わる6つのプロセス】
その1:問題の種類を見極める
意思決定が必要な問題には「基本的な問題(同じ問題が繰り返される)」、「当事者にとっては例外的であるが、実は一般的な問題(他の事例に学ぶことができる)」、「全く例外的で特殊な問題(個別対応が必要)」、「現時点では例外的であるが、今後一般化する可能性がある問題」の4つのパターンがある。
つまり、「問題のパターンを見極めること」が大事である。

その2:意思決定のための必要条件の明確化
意思決定の目的、達成すべき最低限の目標、決断するための必要条件を決めておくことが大事である。

その3:本来あるべき正しい姿を探る
意思決定においては「妥協」を余儀なくされることがあるが、妥協の基準を「特定の人物」や「安易な周囲の満足」に合わせてはいけない。
また、「意思決定において不一致は必須であり、全会一致は決定を見送るべき」とも言っている。

その4:決定内容を実行に移す
意思決定の6つのプロセスにおいて、この工程が一番時間を要することを認識しておくべきである。

その5:フィードバックのシステムを構築する
完璧な意思決定などありえない。またその時適切な決定も時間とともに陳腐化する。
したがって、決定と実行のプロセスと結果を常に振り返り、次の意思決定に役立てる必要がある。

その6:新たな評価基準を設定する
意思決定において派事前に「判断基準」や「評価測定基準」を設定しておく必要がある。
つまり意思決定において「何を選択するか」も重要であるが、それとともに「選択基準は何か」がさらに重要である。

以上が、ドラッカーがいう「意思決定に関わる6つのプロセス」である。
整理していて感じるのは、企業活動の意思決定においては当然であり、常識的な概念であるが、個人個人の日常生活におけるさまざまな「意思決定」においても、重要な概念である。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ79号より)

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