ある経営者と部下の育て方について話していたときに、「復唱するって大事ですね」とか「山本五十六じゃないですが、“やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ”の世界を実感しますよね」という話になった。
つまり「真に知ることは必ず実行を伴う。知と行とは表裏一体で別のものではない」という「知行合一」の思想と同じで、「知っている」あるいは「聞いただけ」では、真に知ることにならないばかりか、まるで理解していない可能性のほうが高い、ということを経験論としてお互い感じていたのだ。

ちなみに「復唱」とは「確認のために言われたことを繰り返して言うこと」で、「安全管理」の世界では常識になっている。
復唱の最大の効用は「発言をもう一度繰り返すことによって、その言葉の意味を繰り返す者が考える事が出来る」ことにあると思う。

復唱について調べてみると、奥が深くて例えば、愛知教育大学の志水教授が提唱する「意味づけ復唱法」と言うものがある。
具体的には、どういうものかというと
(以下、やまぐち総合教育支援センターウェブサイトより引用)
【正方形の定義づけ】
「教師」正方形とはどんな図形でしたか。
「児童」辺の長さがみんな同じ四角形です。
「教師」いま、何と言いましたか。
「他の児童」辺の長さがみんな同じ四角形。
「教師」なるほど。辺の長さがみんな同じ四角形が正方形なんですね。では先生が正方形
をかいてみます。→ ひし形を板書する。
辺の長さがみんな同じ四角形をかきました。これが正方形ですね。
「児童」付け加えがあります。辺の長さがみんな同じで、かどがみんな直角の四角形
です。
「教師」いま、何と言いましたか。
「他の児童」辺の長さがみんな同じで、かどがみんな直角の四角形。
「教師」なるほど、辺の長さがみんな同じで、かどがみんな直角の四角形を正方形と言うのですね。かんぺきです。
(引用ここまで)

つまり、このように、教師と児童がお互いの発言を復唱することによって、内容の確認、補完、焦点化、共有、記憶に役立てることができるのだ。

冒頭の経営者との会話では「日頃から“俺の背中を見て仕事をしろ”だけじゃダメですね。また、言いっぱなしだけでは、真に哲学や理念は伝わらない。部下に哲学や理念が伝わっていないと、方針や目的、目標をいくら実行させようとしても無理だ。やはり、その都度、確認していかないと。そう考えると復唱は重要ですね」という結論になった。
「どうして俺の想いが真に伝わらないんだろう?」と悩んでいる方は、「復唱の効用」について考えてみるといいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ78号より)

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