与論島は離島なので、もともと輸送コストで全国平均より40円程度高かったのであるが、5月に200円を突破してからはバイク通勤や町役場が金曜日をノーマイカーデーを指定したりと生活に変化が出てきているようだ。
日経モニターが5月に実施した有効回答が3455件あった調査では、ガソリンが200円/㍑になっても9割が、400円/㍑になっても約7割は車を手放さないと回答している。
さらに分析すると、わずかではあるが、傾向としては「都市部・地方」あるいは「毎日利用する・週末あるいは殆ど利用せず」で約2~3%その結果は違ってくるようだ。
例えば、通勤で電車を利用する場合、JR路線だと50キロで運賃が約800~900円する。
つまり往復だと約1600~1800円だ。
これが車だと、リッターあたり10キロ走る燃費の車だとして、往復100キロでガソリン使用量は10㍑だから200円/㍑で約2000円。
駐車場代が掛からないとすれば、ほぼコスト的には、片道50キロの通勤でどっこいどっこいだ。
こんな感じでガソリンや駐車場代等のコスト、便利さを考えると、都市部と地方、利用頻度によって「マイカーを手放すか手放さないか」の認識に差異は出てくるだろう。
日経モニターの調査で「手放さない派」と「手放す・買い換える派」の主な理由も紹介されていたので、以下に引用させていただく。(原文から言葉尻などの変更あり)、
【手放さない派】
・公共機関が不十分なので地方では必需品
・高齢の両親と同居しているので病院の送り迎え等、無ければ生活できない
・車は趣味だから
・子供が小さいので出かけるにも不便。最寄駅には階段しかない
・車はステータス
・たまにしか乗らないので、ガソリン価格高騰の影響はほぼないから
【手放す・買い換える派】
・週末しか利用していないので、レンタカーで十分
・駐車場代などの維持費で保有するか迷っていたが踏ん切りがつく
・公共機関で事足りる
・あまりに理不尽なガソリン価格の高騰に反対したい
・燃費の悪いスポーツカーなのでエコカーに買い換えたい
これらの理由を眺めてみると「たまにしか乗らない」人でも「影響が無いから保有する」と考える人もいれば「レンタカーで十分だから手放す」と考える人もいて、「ガソリン高騰」という事実はひとつでも考え方はさまざまだなぁ、と思う。
ちなみに、私は「一応手放さない派」になる。
札幌と東京を中心に仕事をしていると、車の使用はプライベートも含めておそらく月平均で5日未満だ。
だから、車が無くても生活できそうではある。
ただ私の場合、利用頻度と走行距離が非常に少ないのでコスト的には、ガソリンが仮に500円/㍑になっても多大な影響はないし、「車が無く、たまに感じる不便」などを勘案して考える「とりあえず保有しておくか」となる。
やはり「不便さと比較したら、生活に甚大な影響を及ぼさない人」は手放さない。
話は全く変わるが、「たばこ」は1箱いくらになったら、止める人が喫煙者の半数を超えるんだろう、と思う。
私は非喫煙者だから「たばこが1箱1,000円」になったとしたら「たばこは嗜好品だから月に3万円(1日1箱の場合)もコストを掛けたくないなぁ」と考えるタチであるが、実際に喫煙者の半数が止める動機となるのは、「吸いたい衝動よりも、生活に甚大な影響を及ぼす1箱5000円程度(1日1箱として15万円/月)」にならないとなのかな、と思う。
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