「日常のものの見方を“ISO思考”化すると論理能力が向上すると言われていますが、どんなことなのですか?」というような質問を受ける事が多い。
私は、端的には、ISO思考による「物事を論理的に見る力」の向上とは、日常の出来事に対して「なぜだろう」「どうしてだろう」「どうなるのだろう」という意識を常に持って考えることだと思う。

「難しいことを考えるのは嫌だ」と頭を抱え込み意識的に避ける人も多いが、普段から物事をそのように習慣化して見ていれば何も難しいことではない。
「何事も単純化してシンプルに考えるのがいいことだ」と世俗受けすることを喧伝する人も多いが、論理的に思考できない人がそれを都合のいいように皮相的に誤解してとらえてしまうのであれば、どうかと思う。

 シンプル思考の本質は「難しい事象を単純化したモデルにして考える」ことだけである。言い換えれば、「りんごが木から落ちる」「潮の満ち引き」から「万有引力の法則」を帰納的に導くのと一緒である。どちらかといえば難しい作業である。

 逆に、「万有引力の法則」を学び、「りんごが木から落ちる」「潮の満ち引き」という現象を演繹的に導くのは、同じ論理力でも、またちがった思考法なのだ。こちらは公式を覚えて、それを物事に当てはめるわけだから、ISO的な思考に似ている。論理思考が苦手な人は、まずはこちらから始めればいいのではないだろうか。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ75号より)

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