お酒を飲むとアセトアルデヒドがたまるというか、なんだか身体全体がだるくなるからである。
仕事仲間と晩飯をすると「軽く一杯」となりお決まりの「とりあえずビール」が以前は定番だったが、最近は最初からフルーツ系カクテルかカシスのウーロン茶割りか焼酎の水割りだ。
現在はビールはすぐにお腹がいっぱいになってしまう。今思えば、若い頃はよく大ジョッキで4杯も5杯も飲めたものだと思う。
しかし、「限定品」好きな私としては、地方に仕事で行くとついつい地酒をいただいてしまう。
沖縄出張の場合はもちろん「泡盛」である。
飲み方はロックではキツイので、通常は水割りかさんぴん茶(ジャスミン茶)割りである。
広く知られた話であるが、泡盛は寝かせるとこくや独特の香りが出るので旨くなる。
3年以上貯蔵した泡盛は古酒(クース)と呼ばれ値段も高い。
泡盛は酒類としては米(多くはタイ産のインディカ米)を原料として、アワモリコウジカビを用いた米麹である黒麹によって発酵させたもろみを蒸留した蒸留酒である。
蒸留酒といえば、ウイスキーやウォッカ、ブランデーなどのように一般には「寝かせて販売」が基本であるが、泡盛の場合は熟成3年未満の酒(一般酒)の流通の方が多い。
理由は、寝かせた方が泡盛はうまいが、泡盛酒造所は零細企業が多いため損益確定が早い一般酒を多く出荷するためだろう。
ただ、売れ残りなど不良在庫が発生しても「ブレンド古酒」として製品化できるから「デッドストック=即廃棄処分」とはならない。
そのためか、酒造所関係者に「適正在庫管理」の話題をしても他の食品製造業と比較して意識は希薄な感じがする。
ちなみに、泡盛を飲む時は、琉球グラスと呼ばれる赤や青や緑色などの色彩をしたガラスに気泡の入った厚手のグラスでいただく事が多い。
琉球グラスは規格工業製品と違って形状、寸法が同じ製品でも微妙にばらついていて、逆にそれが温かみや味わいを出していると思う。
おみやげ物屋さんで琉球グラスをチェックすると価格もロックグラスサイズのもので2,000~3,000円はする。
琉球グラスのことを知らない内地人(ナイチャー)からすれば「芸術品」と思ってみているが、口の悪い人は「もともとは再生品だよ」という。
歴史的には、第2次世界大戦後の資源不足のときにアメリカ軍基地で捨てられたコーラやビールの空き瓶を溶かして再生したことが琉球グラスの原点だからである。
知人に依頼されて琉球グラスを探していたら、自分用も欲しくなって「衝動買い」してしまった。
仕事の関係で、以前より沖縄など全国各所を訪問する機会は減ったせいもあり、晩酌習慣はまるでない私であるが、泡盛や琉球グラスなど「地の物」に弱い私である。
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