コロッケの名前は「正直コロッケ」。
まさにミートホープの過ちを逆手に取ったネーミングの商品だ。
それにしても「大仁田さんって、参議院議員を辞めた後はメディアであんまり見ないなぁ。何をしているんだろう?」と思っていたら、ちゃんと自分が目立つこと(失礼!)もとい、社会で困っている人のためになる活動をしていたのだ。
いかにも「まずは行動」の大仁田さんらしい。
大仁田さんはこのビジネスにおいて「営業」と「商品企画」を担当するという。
「正直コロッケ」の中身は「メンチカツ」と「ビーフコロッケ」の2種類で、価格は各100gで150円の商品で、材料は北海道産のジャガイモや牛肉を使用するという。
コロッケの製造は、旭川市内の食品製造会社に製造委託するが、将来的には自社製造とするらしい。
口の悪い人は「ミートホープの社員だって、社長のめちゃくちゃな指示とはいえ、うすうす“偽りのひき肉商品”と知っていたんじゃないか。そんな元社員が売り出す商品なんて・・・」というかもしれないから「十字架を背負った勇気ある覚悟の上の行動」だと思う。
全くの「お節介で老婆心」ではあるが、この企画が「恥の上塗り」にならないために、外野として気になったことやアイディアを挙げてみる。
例えば、
1)「正直コロッケ」の商標チェック
2)大仁田さんと元社員の製品に対する明確な責任分担
3)「純正北海道」「100%北海道」をコンセプトにしているが、牛肉、ジャガイモのみ北海道産で、衣のパン粉などは輸入物の産地はどうするのか?無理であれば誤解を受けないか?
4)委託製造先の品質チェック体制
である。
1) は、そのままなので説明を省く。
2)は、今回の企画にあたっての「経営母体」となる法人を作るわけではなさそうであるから、おそらく大仁田さんは「商品企画料」として「販売価格や販売額に対して数パーセント」を得る契約なのだろう。
しかし、それではお互いの事業に対するモチベーションや一体感が上がらないし、軌道に乗らなかったら「はい、終了」となってしまいそうである。
合弁会社を作るといろいろな制約も出てくるのでLLC(有限責任事業組合(合同会社))形式で活動したらどうかと思う。
LLCは、設立に関して公証人がいらない、出資額に関係なく配当が決められる、組織のルールが法律で定めらているのではなく、社員自らが自由に作る事ができる(内部自治体制)などの特徴がある。
3)については、「どこまでを北海道産」とするか明確にしておかないと、細かい人はいちゃもんをつけるだろう。
4)については、旭川のおばちゃんたちの協力を得て実現したそうなので「疑いを持って見る」のはよくないが、「売上好調時の増産体制」「安定した原料調達」「安心感のある工程管理」についてはシステムを整えていく必要がある。
ゆくゆくは「製造工程をガラス張りにした見学コース」をつくるなど「正直コロッケの正直製造ライン」をウリにしたらどうかと思う。
とこんなことを考えていたら、事務所の固定電話の留守電に「大仁田厚事務所の方」から「これからもこのような活動を実施して行きますので宜しくお願いします」旨のメッセージが残っていた。
元ミートホープ社員の方と大仁田さんには「リスクを考慮」しながら「ファイヤー!」の精神で頑張って欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ63号より)
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