北京五輪の女子マラソン日本代表選考会を兼ねた名古屋国際女子マラソンで、多くの国民が期待したシドニー五輪金メダリストの高橋尚子選手が大惨敗した。
9キロ過ぎて失速した時は、驚きよりもその姿が痛々しく、最後まで走りきれないのではないか、と誰もが思ったが結局走りきった。
「2時間44分18秒で27位」という順位は、過去10回のフルマラソンで優勝7回、2、3、7位が各1回という戦績からすれば、いちファンとしては目を覆いたくなるが、「こんなにも応援してくれるファンがいるのだから、肉離れなど走れないほどのアクシデントが無い限り走りぬこう」と高橋選手は思ったそうだから、なんともQちゃんらしい。

それにしてもレース終了直後の明るい声での「やっちゃいました。20キロ過ぎから“トイレトイレ”と思いながらトイレにも行っちゃったし。」はあまりにもあっけらかんとしていてQちゃんの心情を察すると気の毒で、応援していたファンとしても暗い気持ちになってしまいそうだからとても救われる。
もしかしたら、Qちゃんは世間の多くの人の期待を長期に渡って感じ続けて来た人だけに、調子が悪くても、結果が悪くても「明るく振舞おう」と無理にしているのかもしれない。

レース後の記者会見で高橋選手は、2007年8月に右ひざの半月板の手術をしたことを明かした。内視鏡手術でめくれた半月板を50%除去したという。
一般的に、マラソンは準備期間が半年必要、といわれているだけに手術から練習再開までの期間と名古屋のレースまでの練習期間を考えると、そもそも「奇跡的な挑戦」だったのかもしれない。
ただ、かつての恩師小出監督は「12日前の40キロ走の出来はすばらしい仕上がりだった。その走りを見る限り手術の影響はないだろう」と言っているので、失速の真の原因は『調整ミス』と見るほうが妥当なのかもしれない。
素人考えでこの2週間弱の調整ミスの内容を勝手に想像すると、
・練習先の中国昆明から帰国して食事や気候差で胃の調子を崩した
・炭水化物などレース前に必要なエネルギー源の摂取不足だった
・なんらかの理由で血糖値、血圧が降下した
など精神面、肉体面よりも体調管理上のアクシデントのような気がする。

手術による練習不足は、走る事が大好きな高橋選手の性格とモチベーションの高さによる、驚異的な練習量でカバーしたのだろう。
しかし、レース直前の微妙な変化を客観的に察知し、Qちゃんにアドバイスする絶対的な存在が不在だったことが調整ミスを招いたのだろう。

これでQちゃんが再び五輪の舞台で走る可能性はなくなった。
いちファンとしては、こうなったらQちゃんがまだ手にしていない「世界選手権のタイトル」を取って欲しい。
2009年の世界選手権の代表選考レースは、来年の大阪、東京、名古屋になるはずだ。
しかし、「Qちゃんの練習をコントロールし、微妙な変化を察知し、ピークを試合に合わせられることができる絶対的なコーチ」の存在抜きには「奇跡の復活」を試合で見ることはできないのだろう。

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