講習会は2日間で、各講義のコマが30分~1時間の間隔で計画されており、講義は全部で10コマあった。
講義は、若干、講師と受講生の双方向のディスカッションの場もあったが、基本的には一方向の座学形式。
この座学形式は、気軽に講義が聞ける分、手作業が少なくなるので眠くなる場面がある。そのため、強烈なミント系の飴玉を購入して講義に望んだ。
幸い各講義の内容は、現在の仕事の中の知識として案外使うシーンが多いので、興味深く聞く事ができた。
先生方の経歴も多彩で、講義内容はもとより、ものの捉え方、考え方についても参考になる部分が多かった。
その時の講習会である先生が「役人の話が面白くない理由は何だと思いますか?」と受講生に問いかけられた。
理由は、その先生曰く、
1)法律や通知文書などの内容を正確に伝えることを第一と考えているため
(要は、間違った話ができない)
2)自分の考えを極力述べることを控えているため
だそうだ。
つまり「役人の講義に面白さを求めたらあきまへん」というのだ。
確かにそうかもしれない。
また、講習会等で相手にわかりやすく伝えるために必要なことは、「例え話を増やす」「ポイントを絞る」「場の空気を早く読み取る」こと。
要は「わかって欲しい、覚えて欲しい、考えて欲しい」ことを明確にして話しをすることだ、とおっしゃられた。
また先生が、講義の中で「世界のナベアツ」「サンドイッチマン」を皆さんは知っていますか?と問われた。
会場には30人ぐらいの人がいたが、知っている人は前者は2人、後者も実質数人(殆どの人が、2枚の広告板をからだの前後にかけて街頭で宣伝をする人をイメージしていた)だった。
どちらも今が旬の芸人さんであるが、要は「現代人の心を掴んだ講義をするためには“瞬間芸”(一瞬で相手の心を捕らえる)、“時流にあわせた例え話”が必要で常にアンテナを高くして世の中の動きを察知している必要がある」ということ。
目的意識を持って、自分で知りたい情報を吸収したい人は、つまらなくて面白くない講義をしたとしても、情報さえ提供していれば、放っておいても勝手に勉強する。
そうでない大多数の人を如何にひきつけ、学習に対するモチベーションを上げさせられるか?が講師の力量なんだなぁ、と思う。
これは講師に限らずすべてのビジネスでいえる。
多様な話題、価値観が理解できるように、情報吸収の感度を高めておく事がまずは大事なのだ。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ61号より)
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