歌手の倖田來未さんがラジオ番組で「羊水が腐る」などと発言した問題について、週明けの昨日(2/4)のワイドショーではコメンテイターからさまざまな意見が出たようだ。

コメンテイターのコメントを拾ってみると・・・
『生活評論家の沖幸子氏』
「最近、アラフォーティ(アラウンド40)の出産が増えています。5年で数倍にもなっている。そういう人たちの神経を逆なでする発言は控えたほうがいい」

『週刊朝日編集長の山口一臣氏』
「なんでこんなこと考えるのか。 つい羽目をはずして、「友人同士の冗談」を電波にのせてしまったのかもしれない。」

『医学博士の中原英臣氏』
「医学的にはなんの根拠もなく、ありえない話。全く不安ない」

『演出家のテリー伊藤氏』
「誤った知識を持ってたってことだよね」

『コラムニストの勝谷誠彦氏』
「身内に言ったこと。悪意があったんじゃない。(昨今多発するブログ炎上などと同一視して)ある種のいじめである。こうした『いじめ』のような世の中の動きは嫌いだね。謝れば、それでいいんですよ」

『コラムニスト、カルト物件評論家の唐沢俊一氏』
「収録番組なんだから、ディレクター、マネージャーがチェックするのが基本だ。若者のカリスマで影響力が大きい人だから気をつけないと。倖田さんは、非常に色々な精神関係、オカルトなどトンデモに興味のある方なんですよね。裏にはミュージシャンに広がっている『ピュア信仰』というのか、自分がキレイなままで、若く美しい、けがれのないままで、みたいな信仰がすごくあって、キレイな体とかいった(倖田さんの)発言につながったのかな」

以上のコメントを眺めてみると「一般的で世間や関係者からの批判を被らない様な腰の引けた意見」が多い。
コメンテイターとはいってもそれぞれの業界で生きている訳で、自分に跳ね返ってくる突飛な意見は避けているのかもしれない。

比較的私と見方が同じで同感だったのが、勝谷氏と唐沢氏のコメントである。
勝谷氏の言われるように、「倖田発言」は確かに問題ではあるが、「イジメの構造」と一緒で「寄って集って」「血祭り」の感があり、嫌悪感がある。

注目すべきは、唐沢氏のコメントである。
ポイントは、
1)収録番組をチェックする仕組み
2)倖田さんは「トンデモ科学」に興味がある人なので回りが気をつけるべきだった
という点。
については、2/2のブログ
で私も書かせていただいたが、2)については、確かに倖田さんにはそういった発言が多い。
例えば「水からの伝言」というニセ科学がある。
概要としては「水に“ありがとう”などの“よい言葉”を書いた紙を見せたり聞かせたりして凍らせるときれいな結晶が出来、一方で“ばかやろう”などの“悪い言葉”を書いた紙を見せたり聞かせたりして凍らせると汚い結晶が出来るとか、或は 全く結晶が出来ない」といったものだ。

これを応用した話として「水も“ありがとう”という言葉に反応してきれいに結晶します。だから、メンズは女性(人間は殆どが水分だから)に美しい言葉で語りかけるといいですよ!」的なことをテレビのトーク番組で倖田さんはよく発言している。
倖田さんがしゃべっている分には、キャラクター的に「へぇ~」とニセ科学だとわかっている視聴者(例えば私)でも不快感がない。
しかし、先日の「羊水が腐る」発言もそういった「ニセ科学(と倖田さんは思っていないけど)」に関心がある倖田さんなら、純粋に、悪気もなく日常会話として出てしまうだろう。
だから、マネージャーや番組制作者は発言をチェック仕組みと重要性を認識して管理しなければならないのである。

コメンテイターのコメントもよくチェックしていくと、ステレオタイプのコメント、本質を突いたコメントがある。
だから我々は「この問題の本質はなんなんだろう」という眼を持つことが大事なのだろう。

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