「今年はどうなるだろう?」と注目の年始でしたが、早速『年賀はがきの偽装』の報道がありました。
報道によると『年賀はがきの偽装』に関する主な概要は、以下のようなことらしい。
・古紙40%の年賀はがき(再生紙はがき)の古紙成分の多くが1~5%であった
・日本郵政は発注先の印刷会社に「全体の40%を古紙とする」契約をしていた
・印刷会社に納入していた紙の製造メーカーは日本製紙
・日本製紙は印刷会社にも、日本郵政にも、無断で配合率を下げていた
・年賀はがきの発行枚数は毎年約40億枚でこのうち97.5%が再生紙を利用
・日本製紙は年賀はがき用の紙の約8割を日本郵政に納入している
・日本製紙は『偽装』の理由を「古紙の割合を多くすると、紙にしみのようなものができるなど品質が下がるため、配合率を低くした」と説明している
・政府や独立行政法人に環境配慮製品の調達を促す「グリーン購入法」ではコピー用紙やトイレットペーパーは古紙100%、印刷用紙は同70%などと規定している
上記からは、
・偽装はどうやって見つかったのか?
(例:日本製紙の内部監査? 印刷会社の受け入れ検査? 日本郵政での検証? 日本製紙関係者からの内部通報?)
・日本製紙の年賀はがきに関する偽装は2008年用の納入分のみなのか?
・日本製紙は偽装理由を「品質劣化のため」と言っているが「製造コスト面」はどうなのか?
・日本製紙以外の紙の納入メーカーに「偽装」(不正)はないのか?
などはまだわからない。
それにしても、偽装が仮に「内部監査など日本製紙以外からの情報」で発覚したとすると、日本製紙は
・コンプライアンスという観点
・環境法規制等の順守という観点
・顧客要求事項(顧客が明示した仕様)の順守という観点
から少なくとも内部統制機能が働いていない。
なんだか今年も『偽装という不祥事』がニュースを賑わすのかなぁ、と思ってしまいます。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ54号より)
【よかったらクリックお願いします♪】↓

ブログランキングranQ
企業家ブログ→http://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35