ある友人に「ビジネス面でも趣味などプライベート面でも人と人とを繋ぐのが上手いよね、いつも感心しているし、感謝しているよ」といわれた。
確かに、友人や知人を紹介して、その後の繋がりが元の知り合いの私より濃密になった例はたくさんある。

ただ、元々私は社交的なほうではないから友人・知人がびっくりするほどいるわけではないため、湯水のように次から次へと人を紹介するわけではない。
しかし、あらためて振り返ってみると、友人・知人ができたときに「この人の背景から仕事や趣味のどこに接点がありそうで、つなぐと面白いだろう」という視点では常に人を見ている気がする。

友人・知人は「財産」という考えがあるが、「財産」であるならば有効的に機能しなければ宝の持ち腐れだし、単なる不良在庫である。
そう考えると、自らの範疇で「十分に活かせない友人・知人」はどんどん上手く機能させてくれる人にトス(繋げる)しなければ、光り輝かない。
有効に機能し、活き活きとして光り輝くから、さらに絆の深い友人・知人になれるのだと思う。

世の中の多くの人が、このセンスでもっと人の交流は有効的に活発化すると思う。
誰かが抱えていたり、ほったらかしにするから原石が輝いてこない。
このサイクルにおいて良くない人は「トス返し」をしない人がいることである。
「トスしてもらったり」「トスされたり」していい出会いや繋がりができた時は「トスした人」にも「この人と繋げると面白い」という人が出てきたときは積極的に「トス返し」しなければマナー違反だと思う。

また、逆に単に「自分の人脈を鼓舞したいがごとく」人を辺り構わず紹介する人も困る。もちろん、こちらが上手く選別すれば毒にはならないから、紹介しない人よりはマシかもしれない。ただ、「紹介した人となんらかの信頼関係があるのだろう」を前提に話をしていると単に「知っているだけ」のレベルで、話をしてしまったばかりに引っ込みがつかなくなったりする事がある。
紹介する人には「この人とこの人を結べば、こんな感じの化学反応を起こして面白くなりそう」とか、ある程度は先のイメージを持って欲しい。

話はちょっとずれるが、さまざまな団体や組織が開催するパーティに参加する事がある。この時に、ホスト側となるパーティの主催者や事務局は新参ものへの配慮をもっとすべきだと思う。
パーティという場だけを設定して「あとは勝手にご歓談下さい」といわれても、たくさんの知らない人ばかりの場に放り込まれても何もできない。
やみにくも名刺交換しても、「名刺交換した事実」しか残らず、後で名刺を眺めなおしても全く印象が残っていない。

「会員を増やしたり」「パーティ参加者」を増やすことを最大の目的に「コンテンツ」(例:勉強会、交流会、講演会など)作りこそ「会員(または参加者)へのサービスの充実」とばかり力を注ぐ団体や組織が多いが、それは「会員(または参加者)」=「顧客」と考えるならば、顧客満足度はあまり向上させたことにはならない。
顧客満足度を上げるポイントは「どうやって有効に人と人をつなぐか」=「紹介力」なのである。
「紹介力」を上げる事が「あの場(団体に所属したり、パーティに参加すること)に出ると有意義だ、また参加してみよう!」という気にさせ、結果として「真の意義ある交流の場」になるのである。
そういう場を作ることができれば、そういった場を主催している団体や組織も、参加した人(組織)もどんどん活性化する。

「有効に人と人とをつなぐ“紹介力”」がある人や組織には、多くの人や情報がゆくゆくはフィードバックされて集まるようになる。
つまり、「紹介力」は有効的な関係を創造することをコーディネイトできるビジネス能力の一つであると思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ54号より)

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