つまりコンサルティングサービスを提供したクライアントさんが新たなクライアントさんを紹介してくれるという流れである。
紹介パターンは「△△企業の××さんから紹介されたんですが・・・」とこちらに問い合わせがあるケースと、既存のクライアントさんから「☆☆企業さんの□□さんに連絡を取ってみてください」というケースに大別される。
最近は、専門雑誌から依頼され寄稿した記事や新聞の取材記事がちょこちょこ掲載されているのと、ビジネス書籍を出版したことより面識のない方から講演やコンサルティングの依頼を受けるケースも多くなってきた。
やはり媒体で取り上げていただくと信用力と知名度が少しは上がるようである。
まぁ、どういったケースでも新たな企業さんとの出会いができるのだから良いことではあるが、感覚的には長い年月、お付き合いが続いているのは相手からお問い合わせをしてくるケースである。
やはり企業がコンサルタントに期待していることと、自分達にあったコンサルタントを真剣に探している会社は目的意識が明確だからであろう。
ある時、面識のない企業の管理部門の部長さんからFAXをいただいた。
出張に出かけていたのでFAXが送られてからすでに1週間ほど経過している。慌てて連絡し、打ち合わせにお伺いすると環境に関するコンサルティング依頼であった。
私にコンサル依頼を打診してきた経緯をお聞きすると、webサイトを検索し、住所が近いこと、年齢が高齢でないこと、経歴がある業種の色に染まっていないこと、から白羽の矢が立ったという。
ちなみにその企業さんの業種は自動車販売業である。
2回目の打ち合わせのときにその会社の社長さんにお会いすることになった。
そのときに当たり障りのない雑談とともに、ちょっと意地悪な質問をした。
こんな感じである。
「“4人家族の家庭で奥様が使用するセカンドカーを購入することになりました。予算は300万以内。この家庭にはすでに主に旦那さんが仕事で使用しているセダンの車が1台ある。”というような時に営業マンはどんな車をご提案するのが会社として望ましい状態でしょうか?」と。
要は「予算があるんだったら燃費が悪くても高い車を売った営業マンの方が単純に評価される社内体制なら環境マネジメントはまともに浸透しないですよ。環境への取り組みをまともなものにするのであれば、その家庭に見合った車種を提案するのが第一じゃないですか。(仮に提案を受けなかったとしても)
その辺の認識と理解、フォローする態勢はありますでしょうか?」と伝えたかったのである。
その時は社長をはじめ、その場に居合わせた役員さん達からは明確な回答はなかった。
場をしらけさせるのは嫌だったので、「環境マネジメントではなんでもかんでも環境を最優先しなさいとは言っていませんので、説明がつくのであれば会社の事情に合わせてできる範囲で取組めばいいのですから・・・」と妙なフォローを入れてしまった(苦笑)
その後、結果的にはコンサル依頼を正式にいただいた。
人事異動の激しいその会社の社長はもういない。
今の社長さんは企業が環境に取り組む目的と覚悟をどのように考えているのだろう、と思うこのごろである。
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