そして勝手に回答期限を設定して「○日までにご返送ください」となるのだ。
上記でこちらが困るのは、
1)出先にいるとネットへの接続が無線になり通信速度が遅いので大容量のデータが受信できない
2)出先にいるとプリンターが容易に使える環境ではない
ということだ。
つまり相手は、こちらの通信環境や事務作業環境を考慮していない。
要は、相手はこちらの状況が想像できないのだ。
先方の直接の担当者は、普段こちらが事務所にはおらずお客様先で仕事をして、出先から出先への移動をしている事が多いことを知っている。
直接コンタクトしている担当者に「御社の管理部門から××の指示がメールで大量に届いたんだけど・・・」と苦笑しながらやんわり不満を述べると「うちの管理部門への指示が不十分ですみません」と謝られる。
このケースの場合の問題点は、
(1) 社内伝達のコミュニケーション不足
(2)先方管理部門担当者の想像力不足
(3)協力会社との互恵関係に対する認識不足
が考えられる。
(1)については、先方の直接の担当者に仕事をする上で注意して欲しいこと(出先にいる事が多く通信環境や事務作業環境が悪いこと)を事前に伝えてある。
しかし、先方の直接の担当者が管理部門にちゃんとその状況を説明していないのだ。
だから管理部門はルーチン業務として杓子定規な仕事しかしていないのだ。
(2)は(1)について情報が管理部門に伝わっていても、管理部門の担当者が想像力が働かないと応用ができない。
つまり、例えば「多くのファイルデータをお送りしたいのですがプリントアウトできる環境でしょうか?」と一声掛けてくれれば助かるのであるが、どうも先方の管理部門担当者には「1週間も2週間も出先で仕事をしていて事務所に戻らないケースがある」ということが想像できないらしい。
(3)は根本的には仕事をする上での思想である。
ビジネスの上では形式上は「発注側と請負側」という立場が生じるが「双方の会社で協力し合っていい仕事をしましょう!」という気持ちがないと発注側は業者扱いする。
つまり「こちらの指示に従え!」という上から目線である。
上記のキーワードを整理すると「コミュニケーション」「想像力」「関係者との互恵関係」である。
多くの会社と付き合っていると上記がちゃんとできている企業とそうでない企業がはっきりしている。
できていない企業の問題は、突き詰めれば管理職(リーダー)の質の問題だと思うのである。
※本文は「自分を変える”気づき”ロジカルシンキングのススメ」
http://www.mag2.com/m/0000218071.html 第46号の一部を転載しています。
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