しかし真相が明らかになるにつれて8日間の間、誘拐容疑の坂本容疑者(20)は普通に会社に出勤し、女児は自由に部屋を出入りできる状態で、捜査員に保護されたときは「帰りたくない。お兄ちゃんは悪くない」と話しているというから、プラトニックで双方にとって居心地のよい関係だったのだろう。
ただ、片方の年齢が成人でもう片方が未成年なので「誘拐容疑」と世間的常識や法律論ではなってしまったということだ。
年齢差を考えれば8つであり、互いの年齢を6つ足せば「26歳と18歳」となり普通にその辺にいるカップルである。
常識的には「女児のブログを通じて相談に乗っていた成人男性側が相手の年齢を考慮したふるまいをするべきだった」という話になってしまうが、実際、「親にも回りの友達にもわかってもらえない」と悩んでいる女児の心の悩みを知ったときにどうすればいいのだろう。
『あなたは未成年だから自分は直接何もして上げられない。頑張ってください』『親以外の親族に相談してみたら』『学校の先生に相談してみたら』・・・・・う~ん、どれも「他人事っぽい親身の回答」ではない。
一昔前なら小学生が親族、学校の先生、近所の人以外の遠く離れた身も知らずの社会人と知り合って、心の悩みをタイムリーに相談できる機会はなかった。
しかし、現代社会ではネットを通じて容易に知り合える。
このケースのように知り合えること自体は悪くないと思う。ただ、容疑者となった社会人の立場に自分がなったらどういった対応をしたのだろう、と思ってしまう。
話は全く変わるが、「未成年」といえば、15日に発生した那覇市の風俗店の火災で9人の死傷者の中に「17歳の女性従業員」がいたという。
このケースは店長が故意に18歳未満の女性を雇って働かせていたわけではないようだ。
風俗店や女性が接客する飲食店の経営者のコンプライアンス上の最大のリスクは「児童福祉法違反」である。
雇い入れるときは「中学の卒業アルバム」を提示させて年齢確認を徹底している店舗もあるようであるが、「どうしても働きたい女性側」からすれば「実のお姉さんの卒業アルバムを見せる」などの手を使ってあの手この手で雇ってもらうという。
「児童福祉法違反」はもともと「弱者である児童を保護する法律」なので雇う側が年齢を偽られて雇ってしまったケースは、実際は雇う側が被害者である。
結論のない話で申し訳ないが「行き場のない未成年」に直面したらどう考えるべきなのだろう。
リスク回避だけを考えれば、「そういったリスクを含んだ商売をしない」「未成年と接触してしまったら無情にも無視する」といった「君子は危うき荷近寄らず」が一番のリスク回避ではある。
しかし、問題の根本解決ではないんだよなぁ。
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