品質マネジメントシステムの「内部監査」については、以下のように考える事ができるのではないかと思う。
目的:
・個別製品の実現の計画に適合しているか
・規格要求事項に適合しているか
・組織が決めた品質マネジメントシステム要求事項に適合しているか
活動:
・監査計画の作成
(例:監査方針、監査員選定、監査時期、監査項目または部門など)
・監査計画作成のための組織情報の収集
(例:過去の監査結果、組織内外の状況(クレーム、各プロセスのデータ、法規制の変更など)
・監査の実施
・監査で発見された不適合の検証
・監査結果の報告(不適合およびその検証結果、改善の可能性の報告を含む)
リスク要因:
・監査方針に基づいた監査が実施されない
・監査に必要な入手情報が不足している
(例:内部監査を有効にするために必要な組織内外の情報)
・被監査部門に適した監査員の選定がされていない
・監査員の力量不足
(例:監査プロセスまたは領域のマネジメントシステムの理解、規格要求事項の理解、被監査部門の状況を把握するためのインタビュー技術、不適合の処置検証能力、報告書作成能力)
・監査に対する資源不足
(例:監査要員、監査計画・実施・改善に必要な時間、監査員教育)
・監査結果が適切に経営層に報告されない
・監査手順の不備
(例:監査に信頼性を持たせるサンプリング基準、監査員の選定方法、監査全般の手続き)
・顕在化していない問題の可能性が検出されない
審査方法:
・監査手順の適合性について確認する
・監査方針に沿った監査計画(例:監査員選定、監査項目)になっているか確認する
・監査計画作成時の組織内外の状況が反映された監査計画となっているか確認する
・監査員の力量について確認する
・監査に対して計画・実行された資源を確認する
・監査で発見された不適合の処置の適切性を確認する
・監査で検出された改善の余地に対する組織の対応状況を確認する
・監査依頼者(経営層)に監査結果が報告されているか確認する