ローソンはコンビニ業界第2位で新浪社長は2002年に当時43歳でローソンの社長に就任した。当時は上場企業社長で43歳という若さ、筆頭株主の三菱商事出身ということよりかなり話題になった。
カンブリア宮殿は企業経営者がゲストとして出演する番組であるが、案外「業界第2位」企業の社長がゲストとして招かれる。
4月9日はビール業界第2位の麒麟麦酒の加藤壹康社長(現キリンホールディングス社長)
が出演していた。
業界第2位の方が業界1位よりもおもしろい番組が作りやすいのかもしれない。
新浪社長のことばで印象に残ったのは、『コンビニの敵はコンビニにあらず』。
確かに、例えばペットボトル飲料は家電量販電でも、薬局チェーンでも、ホームセンターでも販売しているし、しかもコンビニよりもたいていは安い。
その他には『全国一律の品揃えではいけない』。
今までのモデルでは本部が店舗の商品企画をして一斉に全国の店舗に品揃えしていたが、それでは「地域のニーズに合っていない」という至極当たり前の理屈に気づき、地域(支社)に権限を移して商品開発できるような体制にした。
これも確かに、店舗の客層モデルを都会のように「若者」、「サラリーマン・OL」と捉えるか、地方のように「高齢者」と捉えるかで全く違ってくる。
その他にも、「コンビニ弁当はヘルシーじゃないし、ロスが多い」ことから「持ち帰り弁当店」、健康志向・自然食品を多く取り揃えた「ナチュラルローソン」、生鮮食品を小分けにして均一料金で売る「ローソンストア100」など顧客ニーズを徹底的に追求している。
これらの根本には『エンドユーザーのニーズを満たすことが顧客満足』という商売の基本中の基本を追及する考えがあることに間違いない。
それともう一つは、「フランチャイズオーナーに幸せになってもらわなければ意味がない」という「FCオーナーとのより良い互恵関係を築く」という精神も新浪社長には強くあるのだろう。
「商売で儲けたかったら、その商売をする人から儲けろ」という人がいる。
つまり、例えば、「インターネットビジネスで儲けたければインターネットビジネスで儲けたい人を相手に商売をするのが手っ取り早い」ということである。
この考えが案外横行している気がする。
特にFCを主業態とする企業の本部はFCを募ることでまずガッチリと確実な利益を確保する。その結果、加盟金と重いロイヤリティで見た目の客の入りに比較して利益がスズメの涙ほどのFC店舗も少なくない。
『身内から儲ける』。
実はこれは業界を弱くし、自分の首を絞めているのと同じなのである。
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