株式会社プレナスが店舗の使用済みフライ油を精製して配送車の燃料(バイオディーゼル燃料)として再利用するという。
店舗から排出される使用済みフライ油は全店で年間約131万リットルになり、これらをすべて精製すると年間約118万リットルのバイオディーゼル燃料が製造できるという。
これらを配送車両の燃料として使用すると約3100トンのCo2が削減できる見込みになるそうで本格稼動は2008年1月からだそうだ。

ちなみに、株式会社プレナスとは1976年に設立され資本金約34億円の東証一部上場企業である。
主な業務内容は、持ち帰り弁当「ほっかほか亭」(北海道、東北(一部を除く)、関東(一部を除く)、甲信越、静岡県、山口県、九州(一部を除く)とごはん処「やよい軒」(主に九州、関東、関西で運営)を運営している。
これらは、フランチャイズ方式の展開で規模を拡大して行った。
競争が激化する中食・外食産業(H15年度で中食産業は約6兆円、外食産業は約25億円)においてプレナスの業績はいい。
この対策は実質的な経費節減とユーザーへのイメージアップによる消費拡大効果を狙ったものだろう。

中食・外食産業はこれまでも調理中の端材や残飯のコンポスト化など廃棄物の削減効果を狙った環境対策に取組んでいる企業が多い。
しかし、残飯を原料にした堆肥は塩分が多いなど実際には肥料としてはあまり適していないそうだ。
今回のフライ油はどうなのだろう。
精製するためにリサイクル以上のコストと天然資源が使用されていてはあまり意味がなくなってしまう。

プレナスは東証一部上場企業だからこの結果は「環境活動レポート」のようなものが発行されてそこで結果が公表されるのだろう。
(フライ油リサイクルシステムに関しては以下のURL参照)
http://www.plenus.co.jp/new/index.php?action=pdf&id=67
フライ油の再利用がよいことばかりなのかどうか、我々も活動レポートで確認していく必要があるだろう。

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