このコップは8月から9月2日頃までに全国の日産自動車販売店で車の試乗記念として約8万7千人に日産自動車は7日、8月から9月2日ごろまでに全国の販売店で車の試乗記念として約8万7000人に来店試乗記念品として渡された。
コップを受け取った来店客の一人から「アイスコーヒーを入れて飲んだら気分が悪くなった」と日産自動車のお客様相談室に連絡が入り、コップを調査したら食品衛生法の基準値の1.3倍の鉛が検出され、記念品のコップをすべて回収する処置が取られたという。
もちろん、食品衛生法の鉛の基準値を1.3倍超えていたからといって、体調不良になった直接の因果関係かどうかはわからない。しかし、この記事を聞いたときに、
○ニトリが販売した中国製土鍋の回収騒動(土鍋から基準値以上の鉛が検出された)
○コップ製作についてISO14001の手順に従った業務運用がされていたのか?
が思い浮かんだ。
ニトリが販売した土鍋については、本ブログ(2007年5月26日)
http://blog.logcom.jp/?search=%C5%DA%C6%E9
で問題点などを考察している。
また、「ISO14001の手順」については、
○日産自動車内の記念品コップ製作部門の環境側面調査と環境影響評価手順
○日産自動車がこの外部コミュニケーションを受け付けた後の処理手順
○この報道を受けて日産自動車のISO14001審査を担当している審査登録機関の対応
などが気になった。
日産自動車および担当審査登録機関における上記手順の実行と現状の手順の妥当性・有効性(改善の余地)については、各組織の内部監査等で検証して欲しいと思う。
特に上記ケースでは、「コップ製作における環境側面調査と環境影響評価がきちんと実施されていたのか」に関心がある。
例えば、このコップが自動車製造に使用する部品であったならば、徹底したコップ製作における環境影響評価がされるはずだから、該当法規制をはじめ社会的責任などコンプライアンス、使用材料の評価、購入元の評価などが実施されるはずだ。
しかしコップは「自動車販売における記念品」として適切に環境影響評価がされていなかったのではないかと思う。
早急な判断は出来ないが、日産自動車のコップ制作部門が上記のような手順の実行や考慮をしていなかったならば「大企業におけるISO思考(論理的思考に基づく業務遂行)」もまだまだだな、と思うのである。
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