このニュースをもとに、「事故に対する処置」、「事故に対する原因究明」、「再発防止」を考えるトレーニングをしてみる。
【事故の状況と流れ】
2006年8月29日に麻生区の市道で小学生男子児童(当時8歳)がカーブミラーの支柱に触っていたところ根元から折れ、男子児童をかばった祖母(当時58歳)が転倒してきた支柱により右肩などにけがを負った。
カーブミラーは1985年頃に設置されたという。
『事故に対する処置』
小学生男子児童(孫)をかばった女性(祖母)に対して慰謝料と治療費を支払った
『事故の原因』
事故現場を検証した結果から「カーブミラーの支柱の腐食」が事故原因と断定。
腐食は、想定した経年劣化以上に進んでいたという。
想定以上の腐食原因として、現場のにおいやコンクリートの変色状況より「犬がマーキングとしてするおしっこ」が要因のひとつとして考えられると分析。
『事故に対する再発防止策』
川崎市のカーブミラー設置の管理台帳に基づき一斉点検を実施
『2006年8月の事故後の状況』
2007年2月3日に中原区の市道で小学生女子児童(当時9歳)がカーブミラーと車止めを結んだ鎖に座って遊んでいたら、支柱が折れて頭に当たり7針を縫うケガを負った事故が発生する。
このカーブミラーは管理台帳に記載されていなかったため、一斉点検の対象から漏れていた事が判明。
以上が、この事故の報道から拾った事実である。
あくまでのすべての事実が報道されていないとは思うが、上記情報を基に「事故に対する処理プロセスが不十分」そうなところを挙げてみる。
1)2006年8月と2007年2月の事故後の処置が不明?
⇒事故で破損したカーブミラーは付け替えが実施されたのであろうか。
2)カーブミラーの腐食原因の一つとした「犬のおしっこ」に対する再発防止策は十分?
⇒犬のおしっこに対する支柱の構造仕様や設置基準、設置後の点検基準は見直しされ規定されているのだろうか。
3)管理台帳に記載漏れで一斉点検が実施されていないカーブミラーのチェックは実施された?
⇒市が管理する点検漏れのカーブミラーのチェックはされたのか
4)カーブミラーの支柱に類似する構造物のチェックは実施された?
⇒犬の習性(マーキング)を考慮して、例えば「交通標識」、「公園遊具の登り棒」などのチェックは実施されているのだろうか。
5)市が管轄するカーブミラーの管理台帳からなぜ記載漏れのカーブミラーが発生したのか?
⇒管理台帳漏れの原因を究明し、対策は実施を実施しなければ、また再発する可能性がある。
6)他の自治体におけるカーブミラー事故の調査は実施した?
⇒過去の事故例から事故原因や有効な対応策を考えることは有益である。
思いつくままに挙げていってもこの報道から以上のような事を考える事ができる。
この事故に遭われた方や関係者の方には申し訳ないが、報道情報を基に「頭の体操」と思って思考を巡らせてみることは論理的思考力の強化につながって面白いと思う。
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