セブンイレブンのリサイクルは期限切れの、「弁当」「惣菜」「パン」「おでん」「牛乳」「デザート」などが対象で、1店舗当たりの排出量は約15キkg/日になるというから、都内1000店舗で15トン/日もの食品廃棄物(一般廃棄物)が発生していることになる。
これを千葉県佐倉市にある協力工場で飼料に再生し周辺地域の畜産業者に販売する。
2003年から現在まで、牛乳など液体は再生できないとして破棄していたが、今後は飼料としての再生に適さないものも堆肥や燃料として再利用する。
ちなみに「リサイクル」に関する法規制は5つある。
すなわち、
○容器包装リサイクル法
○家電リサイクル法(エアコン、洗濯機、冷蔵庫、ブラウン管テレビ)
○自動車リサイクル法
○建設リサイクル法
○食品リサイクル法
である。
この中の食品リサイクル法は、食品関連事業者(メーカー、流通、販売、外食など)で年間に100トン以上食品廃棄物(注)を排出する事業者に廃棄物の20%のリサイクルを義務付ける法規制である。
(注)食品廃棄物は、産業廃棄物:食品製造業(メーカー)、と一般廃棄物(流通、販売、外食等)に分けられる。
セブンイレブンの対応は食品リサイクル法を順守するだけでなく、循環型社会形成を促進するため、および、大規模事業者としての社会的責任、組織のイメージアップを狙ったものであることは確実であるが、このことで今後は関連産業他社への波及効果も大きくなっていくだろう。
ただ、容器包装リサイクル法でも見られるように「ちゃんとリサイクルしているから大丈夫、安心」という意識や認識になってしまうとすればまずい。
例えば、容器包装リサイクル法施行後はペットボトルの生産量は飛躍的に伸びてしまった。
リサイクルの考えは資源を無駄にしない事が前提であり、大量生産・大量消費・生産ロス・流通ロス・販売ロスを促進するものではない。
関連情報として、農林水産省の外郭団体である「財団法人食品産業センター」が「食品リサイクル法認証制度」の試行・検討を現在行っている。
http://www.shokusan.or.jp/index.php?mo=topics&ac=TopicsDetail&topics_id=180
環境省の外郭団体である財団法人地球環境戦略研究機関が主管しているエコアクション21認証制度と協力し合って推進されていくようだ。
http://www.ea21.jp/
食品リサイクルに関する関連産業各社の動きと認証制度の動きに注目していきたい。
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