学生さんが夏休みに入る、家族連れの行楽客や帰省客が増えるといった理由で飛行機も鉄道も混雑していて予約が取りづらい。
また、運賃が「繁忙期」という扱いになるので「閑散期」と比較すると割高である。
繁忙期と閑散期の料金の差は、鉄道の場合は指定席券の価格が若干上がる程度だからまだいいが、航空運賃は何千円単位で違うからかなり大きい。
もちろん、航空機の場合は何日も前から旅行する日程が決まっていれば、格安券が手に入るがビジネスの場合は2週間程度前まで旅行日が確定しないことも多く、そうなると繁忙期の場合はほとんど普通運賃と変わらない価格で購入する破目になる。
そんな中でSKY(スカイマーク株式会社)はありがたい。
旅行予定日から1週間を切っても他の航空各社と比較すると繁忙期でも1万円程度は安く航空券を入手できる。
SKYは、「大手より約40%安い普通運賃」「SKYバーゲンでは座席5000~10000円均一」と言うビンボービジネスマンにはありがたい戦略を展開しているが「搭乗率が8割を超えれば黒字が達成できる」という計算に成り立っているそうだ。
しかし、身近な友人、知人に聞くと「SKYの利用は基本的に考えていない層」も案外多い、その理由は、
○機内サービスがほとんど無い
(例;茶菓、機内番組、新聞、雑誌などの配布を中止。飲料は100円(ソフトドリンクミニペットボトル7種・キリンのどごし生)・300円(神戸ワイン赤・白)で機内販売。羽田⇔那覇線のみソフトドリンクミニボトルと茶菓子サービスあり)
○マイレージがつかない
○欠航時の対応が限定されている
(例:運賃の無手数料払い戻しか後続・後日の自社便への無手数料変更のみとし、他社便への振替や宿泊手配、食事券の配布などを中止。ただし、2007年2月よりSKYが指定する他社便への振替は開始)
○運行ダイヤが遅れた場合の対応が限定されている
(例:自社便であっても搭乗確約なし)
○搭乗手続き等に時間が掛かる
(例:空港でカウンターが隅っこにある。乗り場までのバス移動が多い。チェックインの締め切り時間が早い)
などである。
私の場合も以前は上記と同等の理由で出来るだけSKY利用は回避していたが、最近は『上記リスクを受け入れて、リスク発生時の対応手順とその覚悟を決めて』利用させていただいている。
やはり「低価格」は最大の魅力である。
ただ、「リスク発生時の対応手順と覚悟」がない人はリスク発生時に空港でSKYにぶつぶつと文句を言っている。
先月、SKYを利用する機会があった。
その日は台風が通過した翌日であったが、まだSKYは運行ダイヤに支障が出ていた。
空港に行くと搭乗カウンターが長蛇の列。恐らく300人ぐらい並んでいた。
私の搭乗予定の便は遅れが出ていないことを案内板で確認したので、悠々と構えて、その長蛇の列に搭乗1時間半前から並んで待っていた。
すると搭乗時間の20分前になっても予定便の案内が特に無い。「あれ?」と思いながらしばらく待っているとようやく長蛇の列が動き出した。長蛇の列のほとんどの人が運行が取り止めになった便の振替待ちだったのだ。
搭乗時間5分ぐらい前に受付にたどり着くと「もう搭乗は締め切りました」と。
「おいおい、こちらは1時間半前から並んでいるんですよ。なんの案内も無かったじゃないですか?!」と表情はやさしく、ことばはきつく受付の人に浴びせる。
するとどこかに電話して、搭乗手続きを済ませ「一緒に走ってください」と。
仕方が無いから一緒に走る。あ~あ、お土産が買えなかった。。。と思いながら。
飛行機に乗ると機内はガラガラ。これはいくらなんでもおかしい。
恐らく、私以降にこの便に搭乗しようとして並んでいた人は多数居たと思う。
「運用取り止め便の対応に忙しいのはわかるけど、長蛇の列に「○○便搭乗予定の方はこちらのカウンターまでどうぞ」と案内をするべきであったと思う。
そうでないと、運行に遅れが無かった便の振替作業も発生してしまったはずだ。
「経済性を限りなく追求して低料金サービス戦略をとっているSKY」だからこそ、西久保愼一社長には無駄な費用が発生しないようなオペレーションマネージメントを構築・徹底・改善して欲しいと思う。
頑張ってほしいよSKY!
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