話題を、ISO規格を活用した「日常業務や審査を通じて“気づきや学び”」を得る事が出来る企業や企業人体質にするにはどうすればいいか、に戻すことにする。
この方法論は、拙著『「不祥事」を止めるISO思考』の第7章で触れているが、「規格への位置づけゲーム」という方法が重要である。

「規格への位置づけゲーム」がどういう方法かというと、
日々接する仕事を、「ISOの規格でとらえるとどこに位置づけることが妥当なのか」を常に規格に紐(ひも)付けして考える方法です。
紐付けすることで、規格と照らしあわし、この仕事には「何が足りていて、何が不足しているか」を自分なりに考えることが出来る。

例えば、何か新製品やサービスを企画するときに「こういう機能を加えたら売れるだろう」とか「このようなサービスは顧客ニーズがあるだろう」と思いを巡らせるだろう。
その時にISO規格の設計・開発のインプットでは、
○機能及び性能に関する要求事項
○適用される法令・規制要求事項
○適用可能な場合は、以前の類似した設計から得られた要求事項
○設計開発に不可欠な要求事項
について、漏れやあいまいさ、矛盾が無いことをチェックしなさい
と言っている。
この考えに実態を照らし合わせれば、例えば「アイディアはいいけど法規制上は引っかかるかもしれないから調査しよう」とか「以前の類似した製品企画の場合の反省や教訓を考慮しておかないとまずい」などと発想する事が出来る。

日常業務の中で、常にこういった思考の繰り返しが「仕事上の過失的ミス」「仕事上の検討・配慮が不十分なミス」を防ぐ発想や行動が、仮に社内で規定や手順を明確に定めていなくても自然と染み付き、自分の仕事の能力として身につける事が出来ると思うのだ。
拙著の中では「こういった規格の要求に照らし合わせて仕事の漏れや改善点考える思考」を「ISO思考」と呼んだ。
この思考があれば、例えば日常業務の中や審査を通じて「気づきや学び」は自然と創発される機会が格段と増える。
「気づきや学び」が生まれる回数が増えれば、「見えないものや見落としがちなものがどんどん見えるいわゆる気が回る、機転が利くといった“デキる人(企業)”体質」になる事ができるのである。
(このシリーズ完)

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