このニュースは、事故当日はニュースになったがその後なぜだかあまり報道されていない。
この事故は2つのことを教訓として教えてくれた。
それは、
・事故直後の取材に対する対応
・看板に対する建築基準法の適用
である。
事故直後、現場に駆けつけたイタリアントマトの専務は取材陣のカメラの前で「うるさい、うるさい、バカ言ってるんじゃない、お前ら」と逆切れし、被害者の状況について警察発表された「被害者は脳挫傷のようですが・・・」との質問に「(頭を指して)ここを切っただけですよ」と軽症をアピールした。
この映像は、ニュースで何度か流されたが、看板の取り付け店舗の責任者としては感じのよいものではなかった。
http://www.fnn-news.com/windowsmedia/sn2007061905_300.asx
事故により、報道陣が殺到し、苛立っているのはわかるが「謝罪のことば」と「事故原因は調査中であること」はまず真っ先に低身低頭の姿勢で回答すべきだったのだろう。
また、この専務の発言は「自分の息子や娘ほど年齢の記者に厳しいことばで質問されてキレた」という面もあるのではないかと思う。
つまり、日常の仕事の中で自分の意に介さない意見や質問を部下からされたときの対応や態度もなんだか想像できてしまう。
看板に対する建築基準法の適用については、法規制が適用されるのは「高さが4メートル以上のもの」であるそうだ。4メートル以上になるものには「建築確認と定期検査が義務付けられて、6ヶ月~1年ごとに検査資格者に点検を依頼して、結果を特定行政庁に報告しなければならないそうだ。
事故の起きた看板は、高さ1.5メートル、横は5メートルあったが「高さ」が4メートル以下なので、妙な話であるが看板が何百キロあっても法規制の適用外だそうだ。
大型看板が設置されている企業の環境マネジメントの指導を担当する機会も多いが、法規制の適用は正直あまり意識していなかったので、この事故により法規に関わる関わらないを問わず看板の管理に対して再認識させられた。
重要なのは「この看板が法規制の適用になるかならないか」で終わらせないで「看板に関する法規制の適用」と「看板を設置する場合の自主的な点検管理の必要性」を検討する視点である。
事故に関する直接責任のある組織、事故の被害者には申し訳ないが、事故(失敗)によって我々が学び、そういったものの見方(視点)を養い鍛える必要性が常にあることがよくわかるのである。
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