しかし「山田太郎ものがたり」は「月刊あすか」に連載されていた森永あいさんのギャク漫画であり、この漫画が2007年7月からTBSの連続ドラマとして登場する。
私はドラマ化されることになって原作とその中身を知ったのであるが、驚いたのは、原作の登場人物の年齢とドラマ化された配役の実年齢のギャップ。
びっくりするほど実年齢とかけ離れている。
原作をちゃんと読んでいないから想像になるが、主人公の「山田太郎」は名門私立高校の一ノ宮高校に通う男子高校生。
漫画では1年先輩として「杉浦圭一」という人物も登場するし、クラス分けのシーンもあるので山田太郎や同級生の「御村託也」、「池上隆子」はおそらく1年生だから15~16歳、杉浦圭一は2年生だから16~17歳である。
山田太郎の担任の先生は「鳥居京子」であるが担任をやるのだから新任の先生ではない。
最低でも2~3年目の先生として24~25歳である。
山田太郎の両親は放浪癖のある画家山田和夫とお嬢様育ちの山田綾子。
経歴から想像して短大や大学には最低行っていそうだし、仮に「20歳ぐらいで出来ちゃった学生結婚」だとしても36歳以上である。
この原作の状況に基づいて主な配役の年齢(7/3現在)をチェックしていくと
山田太郎(15~16歳)→二宮和也(24歳)
御村託也(15~16歳)→櫻井翔(25歳)
杉浦圭一(16~17歳)→忍成修吾(26歳)
池上隆子(15~16歳)→多部未華子(18歳)
鳥居京子(24~25歳)→吹石一恵(24歳)
山田和夫(36歳以上。現実的には40歳以上)→松岡充(36歳)
山田綾子(36歳以上。現実的には40歳以上)→菊池桃子(39歳)
となる。
高校生役を24歳以上の二宮和也さん、櫻井翔さん、忍成修吾さんなどが演じるのだ。
高校生役で実年齢に近いのは現在大学一年生のヒロイン役の多部未華子さんぐらいだ。
また、親子の年齢差が父親役の松岡充さんと12歳、母親役の菊池桃子さんとは15歳しか離れておらず、親子っぽくない年齢差である。
ちなみに、同じ学園ものとしては28年前に放送された「3年B組金八先生(第一シリーズ)」の場合は、生徒は中学3年生だから14~15歳で、主役の鶴見辰吾さんは当時15歳、杉田かおるさんも15歳、近藤真彦さんも、野村義男さんも、三原順子さんも15歳で田原俊彦さんが唯一18歳だった。(ちなみに先生役の武田鉄矢さんはこのとき30歳)
つまり、かなりドラマ登場人物の年齢と配役の実年齢が一致していた。
視聴者である自分の年齢がドラマの登場人物に近いか離れているかで印象が違うが、鶴見さんや杉田さんより3つ年上の田原さんに対して当時は結構な違和感があった。
しかし、「山田太郎ものがたり」では二宮さんや櫻井さんが幼い風貌のせいか、ドラマの登場人物の年齢と実年齢が10歳は離れているのに、私が歳をとったせいか、私にとっては実はこの配役はそんなに違和感が少ない。
主人公とヒロインの年齢差は6歳もあるのに「同級生」として十分に見る事が出来る。
むしろ、松岡さんや菊池さんが「高校生のお父さんお母さん」を演じることにびっくりの心境だ。
20代の前半の知人にこの話をしたら「和也くん(二宮さん)も翔くん(櫻井さん)も若いから変じゃないよ」といっていたが、高校生など、ドラマの主人公に近い世代の方は、このドラマを見て違和感がないのだろうか、と思ったのである。
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