これは、倒産寸前のつぶれる会社、または、不正行為が露見したときの部下の叫びではない。
企業不祥事が起きたあとに行う謝罪記者会見の中に含めるべき内容だそうだ。
つまり、料理を味付けするときの調味料を入れる順番を示す「さしすせそ」(砂糖→塩→お酢→醤油→味噌)のような感じだ。
「社長限界でしょ」を分解すると、
社:謝→被害者への謝罪
長:調→調査結果の報告
限:原→原因の明示
界:改→改善策の提示
で
しょ:処→処分、賠償
となる。
う~ん、お見事な内容。
不祥事を起こして「お見事」もないが、「失敗学」的に考えても、反省、再発防止、責任が含まれているから、第三者的には説明責任を果たしているし、今後に対する安心、信頼も期待できる。
最近のニュースになった不祥事では、コムスンの介護施設不正申請、ミートホープの食肉偽装、シエスパの天然ガス爆発、フジテレビの2億円の所得隠し・報道局長の不正経費請求などがある。
「社長限界でしょ」に照らし合わせて、各社の当初の記者会見の代表的な不備をチェックすると、
コムスン→改善策、処分・賠償が不十分
ミートホープ→謝罪、調査、原因、改善策、処分・賠償とも不十分
シエスパ→調査、原因、改善策、処分・賠償が不十分
フジテレビ→処分のみ明確(その他は、知りえる範囲の報道情報からは不明)
というような感じだと思う。
「謝罪会見」の本質は「心からの反省」が基本だから内容だけ「社長限界でしょ」が含まれていても、聞いている第三者には「この社長は口先だけだな」が伝わってくる。
しかし、謝罪会見の心得として肝に銘じておいたほうが不祥事の重さを実態以上大きくしないように防ぐことであることは間違いないだろう。
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