今年に入って明らかになったもので6件、そのうち4件は性犯罪系の容疑だ。
不祥事を新しいものから振り返ってみると
6月8日
NHK制作局青少年・こども番組部ディレクター(30)が強制わいせつ容疑で現行犯逮捕
⇒ 東急田園都市線二子玉川―渋谷駅間の電車内で、女子高生のスカートの下から下着の中に左手を入れて尻を触った容疑
6月1日
NHKディレクター(42)が都迷惑防止条例違反で現行犯逮捕
⇒1日午後11時40分ごろ、京王線の電車内で約2分間にわたり、隣に立っていた女性会社員(33)の顔にほおずりした容疑
6月1日(※事件が明らかになった日)
関連会社の「NHKエデュケーショナル 」に出向中の男性職員(34)が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕
⇒06年10月に、東京都荒川区内のホテルで、出会い系サイトで知り合った埼玉県の少女(16)に4万円を渡して、わいせつな行為をした容疑
5月8日
男性アナウンサー(41) が強制わいせつ容疑で現行犯逮捕
⇒渋谷区内の路上で女性会社員に後ろから抱きつき、胸などを触ったとして容疑
(その後不起訴処分となり。NHKからは停職3ヶ月の処分)
3月20日
男性職員(31)が、業務上過失致死容疑で逮捕
⇒神奈川県川崎市の市道で男性をはね、まもなく死亡
3月16日
男性記者(32)が、住居侵入の容疑で逮捕
⇒東京都世田谷区の自宅近くのアパートの廊下に侵入した容疑
(その後不起訴処分となり、NHKからはけん責の処分)
ただNHKをかばうつもりはないが、すべて業務上の出来事ではない。
NHKという公共放送機関であり、国民誰もが知っていて、関心がある組織だけにニュースとしても取り上げられやすいし、企業名も出やすいし、注目される。
つまり「不祥事自体」は同レベルの内容が発生しても「NHK職員」であれば報道されやすい性質があるだろう。
NHKは関連団体の職員を含めると全国で約2万人いるという。
正確に統計を調べたわけではないが、犯罪の発生確率からみれば数的には飛びぬけて多いとはいえないのではないかと思う。
新聞社、メディア系に会社に勤務する友人に聞くと、三菱自動車の事故や故障車報道が相次いだときは、メディア各社に「車の事故・故障系情報」が飛び込んできても、三菱自動車だと話しを聞き、取材をし、記事にするが、それ以外の車種は話半分で情報を受け流して取材にも至らなかったことがあると言っていた。
メディアが捉える「ニュースの重要性・報道決定プロセス」は「ニュース自体」よりもそのニュースを世間が注目するかどうか、と相関があることは確実だし、限られた紙面や報道枠の中ではそれはある程度仕方がないのだろう。
NHKの不祥事に話しを戻すと、なかなか組織として「不祥事の再発防止」の対策を講じることは難しいと思う。
まさか「自宅と自分の会社以外の建造物には侵入しないようにしましょう」「自動車に乗らないことにしましょう」「お酒を飲まないようにしましょう」「混雑している電車には乗らないようにしましょう」というような決まりごとを決めるわけにはいかないし、現実的に無理だ。
仕事の中の出来事であれば組織として不祥事を防ぐ業務システムを構築することはできると思うが、「各個人の人間性」の部分はせいぜい「入社時」「雇用中」の性格診断テスト実施により入社可能なものを選抜したり、日常生活態度を管理するしかない。
原因が「個人」に依存する不祥事の確実な再発防止・未然防止は難しい。
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