読んで欲しい本を人に紹介するときは、プレゼントするのが手っ取り早い。
学生時代に、人に勧められて「弁証法はどういう科学か」講談社現代新書 三浦つとむ著を読み、友人や後輩達にも勧めようと思ったが本屋さんにない。
要は在庫切れになっていたのだ。

現在のように「ブックオフ」や「アマゾン」などという便利な中古市場は発達していなかったから神田の古本屋さんを回って、この本を見つけると何冊も買い漁って知人に配ったことがあった。

訪問先(コンサルティング先)にいく機会があったが、今週発売になった著作(注)を勉強会参加者達に読んでもらいたいと思った。
(注)『「不祥事」を止めるISO思考』 光文社
しかし、著者ではあるが手持ちの本がない。
そこで本屋さん巡りも兼ねて数件の本屋さんを訪問し、自ら「購入」して配ろうと思った。

本屋さん巡りをしていると、本を探しやすい書店とそうでない書店があることにまずは気がついた。
文庫本、新書はシリーズ(出版社)毎に置き場が分かれ、文芸書は著者別、それ以外の本はジャンル(ビジネス、実用書、趣味、受験・学習など)別というのが一般的な置き場だ。
今週発売した本は、著者や出版社の意図としては「経営管理」、「企業倫理」、「コンプライアンス・CSR」の分野に配置してあるはず、と思ってチェックするのだが、意図する場所に「で~ん」と数十冊置いてあってすぐに見つかるところと、書店の在庫検索画面では4冊はあるはずなのにどう探しても見つからない書店とがあった。
店員さんに頼んで他の店員さんも駆けつけて探してもらうと5分ぐらい掛かって見つかった。どこにあったかというと、「電気・機械」のコーナーにあったのだ。
これでは見つからない。
確かに、ISOといえば工業規格のイメージが強いですけどね(笑)

この書店にはその他にも鉄道図鑑のコーナーに、今話題の「新幹線ガール」メディアファクトリー 徳渕真利子著や泉鏡花賞を受賞したこともある紀行作家の故宮脇俊三さんの復刻版(グラフ社)が配置されていて、ちょっと笑った。
関連図書で置いているつもりかもしれないが、読者ターゲットが違いすぎるから意味がない。
私は「鉄道大好き」人間であるが、正確には「鉄道を旅行プロセスとした旅」が好きであり、鉄道車両には殆ど関心がない。

これらは経営的には「機会ロス(機会損失)」といって、業務管理としては効率的・効果的に管理されているとは言い難い。
書店は委託販売でリスクは少ないが、仕入れ原価が80%も掛かる商売なので薄利多売にしなければ意味がない。
「機会ロス」をどうやって最小にするか管理するのか書店経営のポイントなんだろうな、と考えながら書店内を散策した。

書店巡りをしていてもうひとつ気がついたのは、合計10冊ぐらいプレゼント用に本を購入したが、書店によって「999円」と「1000円」のところがあった。
レジがバーコードのところは「999円」、本に挟んである売り上げカードの定価をレジに手入力している書店は「1000円」という感じのようだった。
確かに本体価格に消費税を掛けると、「952円(本体価格)×1.05(消費税)=999.6円」だから小数点切捨てで999円が販売価格になる。
小売価格を「1000円」にするのであれば、本体価格を「953円」と表示するのがいいのだろうけど、何か理由があるのかな、と思ったのである。
会計の世界では常識的なことなのだろうけれど、知っている方がいましたらぜひ教えてください。

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