要は就職を望む学生に対して「採用権限があるから人事部に推しておくよ」と密室のカラオケボックスで関係を迫ったのだ。
報道によるとこの事件で逮捕された行員は人事には関係ない部署の所属で採用業務の手伝いをする立場だったので、就職希望者のエントリーシートを見ることができる立場だったという。
「呼び出されたからといってのこのこ出かけていく女子学生は警戒心がないよな」とは言い難い。
被害にあった女子学生は人事の面接をすでに受けていたというから、採用の要否が気になる心理状態なのでその銀行に勤めている人から呼び出されたら、呼び出した相手が面接の担当者や人事部の人でなくても出かけてしまうだろう。
銀行の人事部の再発防止としては、就職希望者に対する正式な連絡方法を「エントリーシート提出段階」、「会社説明会段階」、「面接実施段階」などに分けて連絡方法を明確にして例えば「この担当者、かつ、この方法(メール、電話など)による連絡以外は会社からの正式なものではありません」と就職希望者に明確に案内するしかないだろう。
それにしてもこの事件は「立場を利用した下心のあった卑劣な男の犯行」ではあるが、「下心」がなくても密室に2人っきりになるのは誤解を招きトラブルになる大きな要因だ。
ここ最近のニュースでは、大学教授の女子学生に対する研究室内でのセクハラ事件はかなり多い気がする。
大学の研究室は、密室になりやすいから「下心のない先生」がリスクを回避するには「研究室を閉め切らない」、「先生と学生という2人っきりの状況を研究室では作らない」などの方策が必要で、授業の単位や就職相談など深刻な相談である場合は、公の場所(例:ファミレスなどオープンスペース)を利用する配慮が必要なのだろう。
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