今までも八百長疑惑は何度も出ていたが、この件に関しては確か相撲協会は関係が噂される力士に対して異例の聞き取り調査を実施して「八百長の事実はなかった」と断定していた。
その後、テレビでは元小結でタレントの龍虎さんが「八百長は絶対にありえない」とこの手の番組に呼ばれるたびに力説して発言しているし、先日は元大関若島津(現在は松ヶ根親方)に嫁いだ元歌手の高田みづえさんが「お相撲さんが一生懸命努力している姿を見て欲しい」と約20年ぶりにバラエティ番組に登場し、おかみさんの仕事ぶりが放送で流れていたので「やっぱり、相撲界には八百長はないのかな」という雰囲気に世間の流れがなっていた気がする。
そんなさなかに、5月21日発売の「週刊現代」(講談社刊)で、白鵬の師匠にあたる宮城野親方が八百長の存在を愛人に告白している記事が掲載されていることが分かった。
記事では、宮城野親方が交際中の女性に2006年の名古屋場所千秋楽、白鵬の綱取りがかかっていた朝青龍戦で300万円の謝礼を払って八百長を仕組んだいきさつなどが書かれているそうだ。
この告白は愛人によって、テープに収録されているそうで、かなり信憑性が高そうだし、講談社側は場合によっては公表も考えているという。
真相は今後の新しいニュースや裁判の経過に期待したいが、日本相撲協会の「組織の性質」から「八百長」を考えると八百長は極めて発生しやすい組織だと思う。
なぜならば、相撲の世界は「財団法人日本相撲協会」という組織によって商業的かつ職業的な「興業」を行っているからだ。
相撲協会を営利を追求する「会社」として考えれば、会社は業績が落ちてくればお客さんが盛り上がるように、また利益が確保できるような対策を取る。
営利が絡まなければ、純粋にがちんこ勝負をせざるを得ないが、営利が絡めば組織の業績が上向くような「施策」(例:アイドル・人気力士を作るなど)は組織ならとらざるを得ない。
プロ野球の場合であれば、日本プロ野球機構という球団の統括組織があるが、戦っている球団間は別々の「会社」であり、それぞれが営利を追求しなければならないから組織間で「八百長」を働きかけられたとしてもけん制機能がある程度働く。
もちろん、あくまでの上記の考え方は、相撲協会やプロ野球を話題にしているが、「組織の性質」から考察しただけで実際のところはわからない。
ただ、プロレスの世界もそうであるが「1組織に所属しているレスラーの試合で興業が成り立っている」とするならば当然、興業主としては「八百長ややらせはない」という結論しか表向きは導き出せないと思う。
逆説的ではあるが、私たちもプロスポーツは「興業」と思ってみれば「ある程度は盛り上げるための組織を挙げての演出」もありなのかな、と思って捉えるものなのかもしれない。
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