5月9日に、ステーキチェーン「ペッパーランチ」心斎橋店の店長(25)と店員(25)が女性客をスタンガンで脅迫して、貸しガレージに車で拉致し、暴行を加え、約5万円入りの財布を奪ったという。
「ペッパーランチ」を経営しているのは「株式会社 ペッパーフードサービス 一瀬邦夫社長」。
2006年9月21日に東証マザーズに上場している上場企業で、直営店、FC店合わせて全国に約200店舗展開している。

事件が卑劣なのは、24時過ぎに来店した女性客が独りになるのを見計らって、閉店を装ってシャッターを下ろし、脅して拉致監禁したことだ。
生活形態が数十年前と変化し、深夜労働が増え、女性が深夜に一人で街をさまようことは珍しくなくなったが、普通の感覚の女性なら「聞いたことが無いお店」、「あやしげなお店」に深夜に一人で入店することは無いから、この女性客が事件のあったペッパーランチ心斎橋店の常連客だったのか、たまたま来店した一見さんだったのかは分からないが、チェーン店である「ペッパーランチ」というブランドに安心感を持って深夜に女性一人で来店していたはずだ。
しかも、ペッパーランチは株式上場企業である。
上場企業としての世間の信頼感失墜は、ライブドアをはじめとする企業不祥事で若干麻痺しているが、それでも計り知れない。

次に、事件が発生したのは5月9日なのに、メディアへの発表が16日である点に疑問が出る。
2006年度の決算発表時期と重なるために、なんらかの情報操作があったと勘ぐられても仕方が無い。

また、ディスクロージャーが必須の上場企業であるのに、5月16日付で「重大な不祥事の発生についてのお詫びとお知らせ」という告知のみでほぼ閉鎖されている。
http://www.pepper-fs.co.jp/
事件の経緯や進捗状況、現在の判明していることなど公開すべきではないだろうか。
事件が勤務時間外の出来事であれば、「事件を起した個人の問題」として心斎橋店以外の他店舗は何事もなかったかのように営業していても、我々ユーザーが食事場所の選択肢として選ぶか選ばないかの問題になる。
しかし、事件は営業時間の、しかも店舗内の出来事であり、ペッパーランチというチェーン店を同一の業務マニュアルで営業している以上、他店舗が営業をするのであればその説明が必要ではないだろうか。

ちなみに、一瀬邦夫社長は昨年9月の上場後の11月に
「正笑ペッパーランチの経営学」エフビー
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31805245
という書籍を発刊している。
私はたまたま本屋でこの本を見かけ、読んだことがことがあったので、なおさらこの事件は興味深い。

ニュースでは、逮捕された二人以外にも犯人がいた可能性があるという。
事件の全容が明らかにならないと、適切な再発防止策や他の類似業種業態への未然防止策は立てることができないが、
○店内監視装置は設置されていたのか
⇒最近の上場企業は「経理の透明性」の観点より、店舗経営の場合は特に店内監視装置が設置されているケースが多いが、防犯にも役立つ
○シフト勤務体制のルールはあったのか
⇒男性従業員のみの時間帯の排除など(女性客に危害を加えるリスクの排除)
○入社時の精神分析テスト
⇒性的精神障害、凶暴性などの鑑定
などは検討してみる余地があるかもしれない。

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