2004年に開催されたアテネオリンピックで20年ぶりにメダルを獲得したアーチェリーの山本博選手(44)が2007年7月にドイツで開催される第43回世界選手権代表の座を代表選考会4位で補欠となり逃した。
この世界選手権で北京オリンピックの出場枠を獲得した選手を五輪代表にする方針が社団法人全日本アーチェリー連盟は決めているので、事実上北京オリンピックの代表入りは絶望的となった。

試合後の報道陣のインタビューにはトレードマークの笑顔で「ここからが中年の見せ所です。チャレンジは続きます」と答えていたが、明らかに落胆した表情だった。
それはそうだろう。
アーチェリーの世界選手権は2年ごとに開催されるが、山本選手はこれまで13回連続で出場してきた。
世界選手権での入賞は初出場であった第31回大会の6位が最高位であるが、世界選手権出場はトップ選手になってから「2年毎の恒例行事」のようなものだっただろうから精神的なショックは大きいと思う。

ただ、山本選手はオリンピックも日体大3年時に初出場し銅メダルを獲得した1984年のロサンゼルス以降2004年のアテネまで6回の出場機会があったが、2000年のシドニーオリンピックは代表選考会で3位以内に入れずに逃している。
この時37歳。しかしその4年後のアテネオリンピックでは20年ぶりの偉業を果たした。
山本選手は、2012年のロンドン五輪大会時は49歳(10月生まれだからこの年に50歳になる)。
過去のオリンピックでは日本人選手ではクレー射撃の故渡辺和三選手が44歳で1992年のバルセロナで銀メダルを獲得し、ラピットファイアピストルの蒲池猛夫選手が48歳4か月で1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得している。
標的競技は体力も大事だがメンタル面が占める重要度が高いので選手寿命が長い。

それにしても、5月13日付の山本博選手のホームページの日記は短い文面に悔しさが漂っている。
http://yamamoto-hiroshi.jp/06_diary.html 山本選手の言葉通り、中年の希望の星となってチャレンジを続けてほしいと思う。

【よかったらクリックお願いします♪】
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログランキングranQ
企業家ブログhttp://www.kigyoukablog.jp/ranki.cgi?id=35