確かに、ヒューザーなら小嶋社長、イーホームズなら藤田社長、総合経営研究所なら内河社長、ライブドアなら言わずと知れた堀江社長、不二家なら創業家筋の藤井社長(役職は当時のものを含む)と名前も顔も取材攻勢に怒りや戸惑いの表情を浮かべていた姿の映像もはっきりと思い出される。
しかし、「あるある」に関しては関西テレビの千草社長の顔は浮かぶが、例えば雪印の石川社長が思わず漏らしてしまった迷セリフの「私は寝ていないんだよ!」のような猛烈な取材攻勢を各メディアがしているイメージはない。
また、関西テレビの千草社長だけでなく、下請した日本テレワークの社長、番組プロデューサーの名前や顔やコメントは報道されているだろうか。
まったく映像として報道された印象も殆どない。
日本のメディアは「報道の自由」を重んじていて、今回のねつ造報道に関して総務省が調査に乗り出すというだけで「公権力の介入だ」と騒ぎ立てようとしている。
もちろん、世間の公平、中立なチェック機能としてのメディアの存在は重要であり、明らかなねつ造報道を除き、報道される内容の見解に関しては公権力の介入は絶対にあってはならない。
事実が報道されているとするならば、どのように判断するのかは公権力ではあってはならず視聴者の我々である。
ただし、今回の件は放送免許を与えている所管官庁として、放送法の規定が遵守されているか、免許を有する組織として業務運営が適切に実施される体制にあるのか、という範囲において調査するのは適正な対応であり、国民の期待でもあると思う。
今のところ「あるある」のねつ造事件に関する報道は過去の番組に関する大学教授など取材対象となった関係者に対するものばかりだと思う。
テレビ局の番組企画体制、制作体制、内容を精査・監視する体制、下請の労務体制などに切り込んだ取材、報道は殆ど無いように思う。
うがった見方をすれば、同業者にとっては今回の問題の本質は実はある程度想像がついており、深く切り込んだ取材はしたくない、つまり本質が明らかになればなるほど、世間の非難や自らにも火の粉が降りかかってきてシャレにもならない事態が起きてしまうかもしれない恐れがわかっているから、他企業の不祥事の時のような取材・報道をしていないのではないか、と思ってしまう。
メディアは「いつもと同じように公平・中立に取材・報道しています」というかもしれない。
ねつ造事件に対する「取材内容が深く切り込んでいるか否か」の評価は難しいので、我々ひとりひとりの判断に任せたいと思う。
その他の客観的な比較手段としては「放送時間」があるので、TBSの報道番組の1コーナーで山瀬まみさんが司会をする「お父さんの為のワイドショー講座」があるのでこの時間で比較してみる。
すると、2007年1月20日のランキングでは、(順位、内容、1週間の放映時間)
1位 セレブ妻の暴かれた素顔 5時間10分00秒
2位 不二家と不二屋 2時間48分38秒
3位 首相動静 1時間42分01秒
4位 風見しんごさん長女交通事故死 1時間39分21秒
5位 千の風になって・・・ 1時間09分51秒
2007年1月27日のランキングでは、(順位、内容、1週間の放映時間)
1位 本名そんまんま東国原英夫知事 5時間18分23秒
2位 納豆ダイエットねつ造問題 2時間07分11秒
3位 京都・神奈川親せき2人を殺害か 1時間46分00秒
4位 涙のお別れ(風見しんご長女葬儀)1時間40分54秒
5位 凛としてオスカー候補! 1時間11分11秒
となっている。
放送時間的には「不二家事件」と「あるある事件」は互角といえるかもしれない。
しかし、印象としては「あるある」の取材・報道に関してはツッコミが浅い気がする。
いずれにしても、報道を通じて各事件に対する我々の「思考・判断・行動・結果」の過程のあり方や土台となる「ものの見方・考え方」がちゃんとしていなければ、意図的な取材・報道をメディアが仮にしたとするとそのまんま捉えてしまうと思う。
我々の多くがそういうステレオタイプ的な思考パターンになったときはそれこそ、怖いことだと思う。
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