不二家に関する一連の報道をみて、知人達と話していると以下の点が話題になる。
○不二家の製造工場での衛生管理はなぜ守られなかったのか
○各種メディアの報道姿勢
○日本人の食に関する潔癖性
○不二家の業績や販売方法

衛生管理については2007年1月12日、17日、23日 のブログでも書いたので詳細は割愛するが、知人と話しているメディアの報道姿勢と日本人の食に対する潔癖性について、
「不二家の衛生管理は問題だけど、雪印の時のように具体的な健康被害が発生していないのに、報道の論調は『許されないとんでもないことを起こした』みたいな報道でかわいそう」、「10年近く前の話題を持ち出して、”メディアの力で不二家が潰れれば面白い”、といわんばかりの報道」、「普通の家庭では昔は、賞味期限が過ぎていたって加熱したり焼いたりして食べていたのに、最近の社会は衛生に異常に過敏になりすぎている」というような感想や意見を持つ人も多い。

今回の騒動があってから「不二家」について調べた人も多いようで、最近は「不二家って03年3月期から4年連続で赤字だったんだってね」、「不二家のFC(フランチャイズ)って全国で700店舗ぐらいあるんだって。休業補償問題が大変そうだね」という不二家の販売に関する話題が増えてきた。

不二家がフランチャイズ事業を始めたのは1964年だから今年で43年になる。
フランチャイズ事業の特徴をかんたんに並べると、
○商号・商標などを使用する権利、自己の開発した商品を提供する権利、営業上のノウハウの提供を受けることができる
○本部(フランチャイザー)と同一のブランドで営業を行わせ、契約者(フランチャイジー)は、これに対してロイヤルティーを支払うことを約束する
○フランチャイザーは安定したロイヤリティが、フランチャイジーは初期段階から安定した経営ができる
○本部の管理が十分でないとフランチャイジーの質にバラツキが出やすい
○本部のノウハウ提供や経営に問題があってもフランチャイジーがそのリスクを負う
である。

つまり、販売をフランチャイズ形式にすると、自前の販売拠点を持たずとも、ブランドとノウハウを提供することで販促と知名度アップを他社よりも急激に向上させることができるのである。
不二家の場合は「ペコちゃん」という誰もが知っているキャラクターがあり、当時は市場への販促活動やFC加盟活動は順調に進めることができたと思う。

しかし、販売拠点やそれに伴う販売額の急激な増加は達成できても、
・FC加盟店の質の向上のための本部のマネジメントシステム
・販売拠点を管理する本部のノウハウ向上
・販売拠点を指導する優秀なスーパーバイザー(経営指導員)の育成
・直営店より数がはるかに多いFC加盟店からの情報を吸い上げて全体の改善に繋げるマネジメントシステム
などがあり、適切に機能しなければ、ブランドはあるけど製品やサービスの向上は望めない。

行列のできる評判のレストランでオーナーシェフが「うちは支店やFCは絶対にやりません」という人は案外多いが、お客さんの声をタイムリーかつ適確に吸い上げることや店舗の開発・管理能力に自信がないがないと言うのがその理由の多くであろう。

不二家について知人らの意見を聞いてみると、
○ケーキは生クリームよりバタークリームが多く美味しいという印象はあまりない
○ペコちゃんのキャラクターを子供が喜ぶから、家庭への罪滅ぼしのお土産に丁度よい
○喫茶店はベローチェやドトール、プロンプトを利用するので不二家でお茶をすることない
○プレゼント用のケーキはもっと高級な店で買う
○コージーコーナーの方がケーキの種類も豊富で美味しい
などが挙がった。

誰でも「ペコちゃん」というブランドは知っているが総じて評判は芳しくない。
販売体制がきちんと管理されていないと、売上は上がらないし、製造現場の質的な低下にもつながる。
「不二家のFC体制を含め販売管理は継続して向上する仕事の仕組みがあったのだろうか」と思うのである。


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