2007年1月7日にフジテレビ系列で放映された『発掘!あるある大辞典II』(21:00~54)が番組内容をねつ造したとして揺れている。
その対応として番組制作している関西テレビのホームページでは1月20日付で「視聴者の皆様へ(http://www.ktv.co.jp/070120.html )」と題したお詫び文の掲載し、1月21日の放送は休止して22時から放映の「スタメン」を1時間前倒しし、冒頭で一連の経緯を説明していた。

この1月7日放送分の内容についてはパブリックジャーナリズム(市民報道)のライブドアPJの1月14日の報道で少し気になっていた。

その報道では、「放送内容が事前に番組制作サイドから流通サイドに流れている」という噂について取材してた。
その噂の理由をまとめると、

○中小スーパーや零細の食品店は品切れにもかかわらず、超大手スーパーの納豆売り場は品揃えが良い
○ある流通センターには放映3日前から倉庫が納豆で満載になった
○放映の2週間以上も前に納豆メーカーから大手流通関係者に流れた情報提供の案内文書(納豆特集放映の案内)があった
○門松が取れる頃(1月7日過ぎ)はスーパーで質素な商品が急に売れる傾向がある

ということらしい。
つまり、あまりのタイミングの良さから「番組制作サイドは、この時期に放送して欲しいと、納豆業者に乗せられたのではないか」という報道だった。

このライブドアPJの報道を見たときに、『発掘!あるある大辞典II』ってところで「報道・情報番組」なの?それとも「バラエティ番組」なの?と思った。

報道番組であれば、放送法の規定からしても、「事実をありのまま報道するべき」であり、ブームが起きることが予想されるような情報操作はまずいんじゃないの?と疑問が浮かんだ。

またバラエティ番組であれば、「やらせ」か「過剰演出」かの区分けは難しいが、「あくまでもバラエティ番組として放映している」というスタンスであるならば、「視聴率が欲しい番組制作側と売上が欲しい業者の利害が一致し、結託して番組を盛り上げたのかな」と捉えることができなくもない。

フジテレビのホームページでチェックすると「あるある」は「バラエティ・音楽」のジャンルにカテゴリー分けされていた。
「えっ、この番組って情報番組じゃなかったの?仮にバラエティ番組だったとしても、意図的に情報操作を企画してブームを作ることはアリなの?」と思った。
もちろん、民放放送局のバラエティ番組であってもテレビのもつ性質と一部の関係者に番組内容を事前にリークすれば多大な不公平を招くことが予想されるので、番組制作上の倫理観としてはお行儀のよい話ではない。

しかし、今回の「番組内容のねつ造」に関しては仮にバラエティ番組であったとしてもテレビ放送局として許されることではない。
記者会見で関西テレビは「社内に調査委員会を設け、原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する」としているそうであるが、検証するべき問題は2つあると思う。

それは、
1)なぜ番組内容のねつ造が発生したのか、過去の番組にねつ造はなかったのか
2)番組内容の特定業者(界)への事前リークや特定業者からの番組制作の働きかけがなかったのか(ブームを意図的に作り出そうとしていなかったか)
である。

関西テレビが発表した「視聴者の皆様へ」では番組内容のねつ造箇所である5点を挙げてお詫びしているが、「番組情報の事前リーク」についても検証され、一般に発表されるのか注目したいと思う。

個人的には、上記2つの問題の真の原因に対する再発防止(是正処置)や未然防止(予防処置)対策がなされるのかな、という点に関心がある。
例えば、
○スタッフの番組制作に関する倫理観や放送法の規定の教育
○番組制作に関するモラルの基準(ブームなど番組の影響を考慮した企画や情報ソースの利用など)
○放映前のチェック機能体制
○下請、孫請会社の労務環境の改善と選定基準
などがマネジメントシステムとしてきちんと改善されるのか、と思うのである。

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