人気のもつ鍋屋さんに行った。
1度目の訪問は満席で今回は再チャレンジだ。
私は、人に食べ物屋さんを紹介したり案内するためには「まず自分が試してみる」派なので、お店には「お一人様」のお客として出かけた。

1度目の訪問時間は、夜8時近く。
「混んでいるかな」と気にしながらお店に入ると、2人組のお客さんが会計のコーナーに向かってきた。
「ラッキー、これなら座れる」と思って店内に案内してくれるはずの店員を探すと「お一人様ですよね、すみませんね~、あいにくただいま満席で、お時間のお約束はしかねますが、当分お席は空かないと思うんですよ」と意外な返事。
「今、2人組みが会計を済ませたじゃないの?」と口から出かかったが、混雑時間帯なのでお一人様はカウンターに座らせたいのだろう。
カウンターをちらっと覗くと満席だった。

2度目の今回は夜の7時前にお店に向かった。
しかし店内に入ってざっと座席を見渡すとどうも席はすべて埋まっている。
「あちゃ~」と思っていたら店員さんが「系列店の居酒屋が階下にありますので、そちらでお出しすることはできます」という。
「人気もつ鍋店の様子」を肌で感じたかったが、まずは「味を知ることだ」と即座に考えて階下の系列店に向かう。
連絡があったようで、半自動の引き戸を開けると「お一人さまのお客様ですよね」と店員さんに言われながらカウンター席に案内された。

本当は「もつ鍋」だけでよかったが、居酒屋では飲み物を注文するのがお客さんとしてのお約束。
お店側も利益率のいい飲み物で「座席使用料」は最低限確保する必要があるから、品物を注文する前に必ず店員のオペレーション上「お飲み物を先にお伺いします」と聞いてくる。
注文する品物を探しているうちに客が無料の「飲み物は温かいお茶を」などと言い出さない為に座席に着くなり間髪いれずに飲み物をオーダーさせるのである。
「お料理が出るまで時間が掛かるから、乾杯用の飲み物の注文を先にとってくれるんだ、この店は段取りがいいなぁ」などと考えるお客さんはお店にとっていい人でありおめでたいのだ。

回りを見渡すと殆どのテーブルにもつ鍋用のコンロが並べられている。
他のお客さんも、もつ鍋屋から回されてきた人がいるようだ。
それにしてもこの店は女性のお客さんが多い。
一般的にはもつ鍋は女性に不人気である。
「もつ」の持つ独特の外見や匂いが不人気の理由であると思う。
たぶん、このお店は比較的新しいので情報に敏感な、もつ鍋好きの女性がお客さんとして集まってきているから女性客が多いのだろう。
やはり「口コミ」は女性を媒介させた方が伝播速度が速い。
きっと、もうちょっとお店の人気と知名度が定着してくると男女問わずお客さんが集まってくるのだと思う。

このお店のもつ鍋の味付けは、味噌、塩、醤油であったが、あとで残った汁でこってりとしたちゃんぽん麺を楽しみたかったから味噌味にする。
食べた感想は、結論からいって「美味い!」のひとこと。
煮込んだちゃんぽん麺を最後に食べれば、十分満腹になるし、この味なら人に紹介できる、と思った。
(もつ鍋1人前とちゃんぽん麺で〆て1500円。)

ただ、店舗のオペレーションについて、例えば以下の点については仕事の仕組み(業務システム)が確立しているのだろうか、と思った。

1)お一人様の案内方法
⇒例:お一人様を座らせる席、テーブル席があってもお断りする接客トーク、系列店の案内など
2)注文時の対応
⇒例:お客さんにどっちがいいかを聞かれたときのお奨めメニュー、オーダーマシンの操作方法など
3)注文した品出しの手順
⇒例:注文順序ごとにお出しする管理方法、注文物品の予定品出し時間など
4)煮え具合をチェックする手順
⇒例:煮え具合をチェックするテーブル・煮え具合の手ほどきするテーブル・何もしてくれないテーブルがあり
5)具材として使用する基準
⇒例:キャベツの芯が多い、葉っぱと茎の割合など
6)店内の座席に案内する手順
⇒例:テーブル席が空いていても2人組をカウンターに通すケース・テーブル席に通すケースがあり
7)ミスをした後の対応手順
⇒例:注文した品物を別の席に2品だし間違えていたがその後の対応など
8)換えおしぼりの手順
⇒例:おしぼりのタイミングなど
9)麺の茹で方説明
⇒例:ちゃんぽん麺の食べ方の説明など
10)メニュー表の品物について
⇒例:品切れのお酒の銘柄の管理、メニュー表の表示管理など
11)内装、音楽のコンセプト
⇒例:トイレや客室の内装(木目調、黒を基調)、80年代の歌謡曲など

システムが確立していないと、お店の混雑時などその時の状況や担当スタッフによって業務内容(サービス)にバラツキが出る。
すると、もし食べ物の味の優劣については同じ感性の友人にお店を紹介しても「俺のときはそんなサービスしてくれなかったよ」とか「段取りが悪い店だった」など料理の味以外のサービスについては違った感想を持つ可能性がある。

「このお店のサービスの仕組みがどのようになっていて、どのように管理されているのか知りたいなぁ」と思ったのである。

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