「今年は自分を変えるぞ!」と思っても、結構多くの人は三日坊主になる。
私もそうだ。
毎年、「今年は腹筋が6つに割れるようにするぞ」と思って腹筋1日200回を自分に課しても飲んで帰ってきたり、出張に出るとそれを理由にサボってしまう。

自己啓発系の本を読むと目標を達成するためには、「目標を紙に書きましょう」とか「無理なくできる目標を設定しましょう」、「なぜそれをするのか目的意識を持ちましょう」と書いてあるけど、なかなかそれだけでは続かない。

文章を書くときも同じだ。
例えば日記。
2年以上前にミクシィをはじめた友人に聞くと、最初は書くのが面白くて毎日せっせと書いて、それに友人がコメントしてくるのが楽しかったけど、そのうち書くネタがなくなって「今日はこれを食べた、とかどこに行った」という小学生の日記状態になり書くのが面倒になってミクシィはサボっちゃっている、といっていた。
日々ふつうに生活しているとそんなに変わったことは起きない。

ミクシィを続けている友人でも、聞くと「友達がコメントしてくれるからコメントに励まされて日記を書いている」といっていた。
周りの反応が薄いと人の意欲は減退する。
なかなか自分の力だけではものごとは続かない。
「これを世に伝えなければ死んでも死に切れない」という壮絶に執念、根性が湧き上がるようなテーマであればモチベーションは維持できると思うが、そこまでのテーマがある人は稀だと思う。

私が尊敬するコンサルタントの友人(ご夫妻)がいる。
この奥様がとても素敵な方で、だから旦那さんは安心してやりたいことができるんだろうな、と思う。
この友人(奥様)から嬉しいメールが届いた。
以下に記すメールのやり取りは友人⇒私⇒友人である。

(中略)
>> 論理的に思考したり、話したりすることが得意でないわたしは
>> そのスキルがある人を、とてつもなくすごいスキルだと感じます。
>> 今からでも学ぶことで身に付くのでしょうか・・・

> ⇒人は自然に(知らず知らずのうちに)、関心が薄い話題について、
> 耳を塞いでいますので、「それなに?」っていう行動習慣に変えれば
> いいみたいです。(すみません、私の自己流ですけど)
> 知らなかったことを知ると、芋ズル式にそれに関連することが自然と
> 知りたくなるので、無理に勉強しなくても頭がその情報を自然とキャッチします。
(中略)
> したがって、知識が増えると相手にものを伝える時に、「どういう路線で伝えれば一番こ> の人に伝わるかな?」って勝手に設計図ができるんです。
> ロジカルシンキングの本や講習会はたくさん世の中に出ていますが、ベースとなる
> 「知識」や「教養」、「相手の状況を理解する力」がなかったら、自分の中では論理的で
> あっても、相手に対してはちっとも論理的は話として映らなくなると思います。
> 「朝まで生テレビ」を見ているといつもそう思います。
> インテリな人は、とかく論理的コミュニケーション力が高いですが相手に伝わっていない
> 論理的コミュニケーションでは意味がないですから。

←上記のこの文章自体が読者さんの心に響くと思いました。(中略)

もちろんお世辞や気遣いもあると思うけど、素直に「頑張って伝えたいことを書いていこう」という気になった。
つくづく、人は人に期待されて励まされて頑張れるものなんだなぁ、と思ったのである。