ブログの特徴としてコメント機能とトラックバック(TB)機能がある。
コメント機能は説明するまでもないが、トラックバックとは、通常、他人のブログの記事の内容を引用したり参照した時、または他人のブログの記事が自分のブログの記事と関連性のある話題を書いている場合に、それを通知する目的で行なわれる機能である。
きちんと通知機能が果たされると相手のブログに自分のTBしたブログのリンクが貼られる。

ブログを始めた頃、「トラックバック機能は便利だなぁ」と思った。
コメントは、じっくりそのブログを読み込まないときちんと思いが文章として表せないが、トラックバックは、ブログをざっと読んで「おっ、面白い」、「このブログに影響を受けたなぁ、ネタ元に知らせなくっちゃ」、「このブログと関連性がある記事を書いたから自分のも読んでもらおう」、「いつも似たような記事を書いているから情報交換やエールの交換も兼ねてTBしておこう」などと「他人の類似ブログとつながっていたい」思ったときに気軽に実施できる。

そのため、ブログをはじめた草創期の頃は、自分が書いた1つの記事に対して関連性のあるブログ平均5~10件にTBさせていただいていた。
TBしたブログの著者から「同じように考えていた人がいたんですね」、「詳細まで深く調べられたんですね。参考になりました」といったコメントを頂くと「こちらはTBのみで、ちゃんとしたご挨拶コメントも入れてないのにちゃんとコメントしてくれてありがたい、そして申し訳ないなぁ」と思った。

しかし、いつの日からかTBは記事と関係のない無作為な手順によった「迷惑TB」が急増してきた。
以前はそういったTBはほったらかしにしておいたが、今ではあまりにもTBされたリンク先サイトがアダルトサイトや海外懸賞・ポーカーサイト、商品販売の広告サイトがばかりになったのでwebに反映される前に事前チェックして削除することにしている。

迷惑TBは、カンベンして欲しいが、私はTBについての考え方は比較的広義に捉えている。
TBするときの条件として、「トラックバック先の記事をブログの本文で引用していないとTBを受け付けない」とするブログもあるが、私は露骨な商売のみの目的でないのなら「本文に関連があればTBすることは自体は問題ない」との見解である。
ブログは「web上の井戸端会議」と思っているので、聞いた話、又聞きした話はどんどんつながって話題や議論が広がるべきものと思っている。

だから、今ではTBの約9割は記事と全く関係のない迷惑TBではあるが、1割は関連があるんだからTB機能は残しておこうと思っている。
「TB全面廃止」ブログが意外と多いのはこれだけ迷惑TBが多いと仕方がないのかもしれないが残念な気がする。

最近は「コメント」も手が込んできた。
以前は記事と全然関連のないコメントが書き込まれていたら、「これはスパムコメントだ」と認識できたが、最近のコメントは例えば、
・とても面白いです! 頑張って更新してますが、あまりむりしないでくださいね!
・お邪魔しました。仕事モード突入です。体調にきをつけてお互いがんばりましょう!では。
・拝見させていただきました。ふらっと訪れたのですが、印象に残ったのでまたお邪魔させていただきますね。では、また。
など一見すると「記事読んでくれたんだ。ありがたいなぁ、嬉しいな」と思ってしまう。

しかし、これらの人にコメントについて感謝の思いを含めてコメントすると、返答がないかまたはツレナイ返事またはヘンテコリンな返事が返ってくる。
つまり、アフェリエイト対策なのか巧妙にサイトに誘導する宣伝なのかわからないが、要はスパムにちかい当たり障りのないコピペ(コピー&ペースト)による定型文のコメントのようなのだ。

まだ読者層拡大のために「読者登録やお気に入り登録お願いします」のつもりでコメントされるのであれば、気持ちはわからないでもない。
しかし、感情も想い入れも無くコメントされるとなんだかさびしい。
やはりコメントするときは、表面的でもいいから、記事に対する具体的な記述がひとことぐらいは欲しいなぁと思う、のは私だけだろうか。